テクノロジ・オタクな、静岡の''とあるWEBシステム会社''の社長ブログ :)

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2010/01/29  newコンピュータTips/OpenSolarisOS/Linux UserのためのOpenSolaris入門
Linux UserのためのOpenSolaris入門
2010/01/24  new日記/2010-01-24
2010年1月30日、OpenSolaris 勉強会 for びぎなーずで、(私が)Linuxユーザ向けのセッションやることにしました。
2009/01/16  new日記/2009-01-16
このブログへの接続がなかなか出来ない方へ。IPv6にリーチできない値が入っていませんか?
2008/09/01  newコンピュータTips/OpenSolarisOS/IPS(pkgコマンド)の利用方法
OpenSolarisのIPS、pkgコマンドの利用方法。逆引き的なTips集。一覧。

OpenSolaris レンタルサーバ Phase2Server
このブログを見た人への3000円初期費用割引クーポン: y1MTqe1un

最近の日記

OpenSolaris、始まった!

「個人的な意見です」と断りをいれても、 第三者からみたら「日本OpenSolaris User Group Leader」の発言と 捉えられてしまうことは百も承知の上で、 「個人的な意見」をいいたいと思います:)

それだけ、ここのところのOpenSolaris界隈の動きは面白くて、 「OpenSolaris、始まった」と言わざるを得ない状況だからです。 言いたくて言いたくてうずうずしてることがいっぱいあるのですが、 色々思いがあって口をつぐんでたところではありました。

今日のポストは、OpenSolarisのことをあまりよく知らない人にもわかりやすいように、なるべく事情の説明は細かく書きたいと思います。


SunがOracleによって買収されて以来、 正直なところSolaris/OpenSolarisの界隈は、 不安ばかりが募るばかりの日々が続いておりました。

方々(ほうぼう)の情報をあさると、 OracleがOpenSolarisやSolarisにマイナスになるように計っているワケでは決してないということがわかります。 意外にも思うかも知れませんが、彼らはSolarisを悪くしたいわけではないようです。 わかるのは明らかにコミュニティとの距離感のとりかたが下手で、 いわゆるプロプラエタリなソフト会社の雄であることは間違いはないのだということ。 加えて事業範囲が小さな会社が、事業範囲の大きな会社を食ってしまったがばっかりに、 まるで何をしていいのかわからず右往左往してるようで、もともとのSunの顧客、ユーザに対するサービスに綻びが出てしまっていることがあると思います。

そう言う状況が格好の邪推の材料を与えてしまっていて、 様々なステークホルダーから恣意的な煽動をされてしまい、 いろんなところに「OpenSolaris悲観論」が出てきました。

雨、嵐の日であっても、愛が注げるユーザ以外は。

OpenSolarisの界隈は常にせわしなく動いています。

そう言う雨、嵐の日々を越えて、梅雨の後の初夏のように、力強い動きがあります。 これらの一つ一つが非常に面白い感じになっていて、 嘘偽り無しに、「OpenSolaris始まったな」と、 いろんな人に言いたくてたまらない状況になり始めています。

今一度、OpenSolarisとはなにか?

OpenSolarisは、Solaris系譜のUNIX OSで、様々な特徴を持っています。 Solaris自体の歴史も長く、堅牢で安定したUNIXです。 進化も速く、最近ではZFSに始まるストレージの仮想化や、 ネットワークの仮想化、様々なレイヤーの仮想化エンジン、 仮想技術だけでなく、SMFやD-Traceなど先進の技術が詰め込まれています。(→詳しくはこちら。)

OpenSolarisとは、もともとSolarisをオープンソース化するプロジェクト名でした。その成果物として、

  • ON(オーエヌ)

が存在します。

では、ONとは具体的にどのような物かといえば、OS/Netの略で、 OpenSolaris系のOSにとっては、OSのコアの部分といえます。 Linuxで言えばカーネル+coreutils+αです。

OpenSolaris系OSがCDDLで配布されているのは、OpenSolarisのONがCDDLで配布されているからです。

CDDLとはOSIの承認を受けたオープンソースライセンスです。ざっくり言うと、CDDLでは使用料が無料で、無保証、ソースコードの配布が必須、ソフトの改修をした場合、そのソフトのライセンスもCDDLになり、それにしたがってソースコードの公開が義務づけられています。(→ 詳しくは、CDDLの原点(英語)CDDLの日本語版WikiPedia:CDDLを参照してください。)

そのために、OpenSolarisのONは、CDDLのライセンスに基づく形で、 Sun/Oracle以外のディストリビューションが存在し、これらはON+何かしらのユーザランドで、構成されることになります。

もちろんオープンソースですので、http://www.opensolaris.org にて、活発に開発され続けています。多くの開発者が元Sunの人間ではあるものの、現Oracle社員以外も開発に携わってます。

ONはsnv_数字でバージョンが指定されており、2週間〜4週間ぐらいのペースでバージョンが上がります。

現在、146が出ようとしており、これは公開以来、ずっと止まることを知らず、開発され続けています。

OpenSolarisという名前のディストリビューション

Linuxをkernel.orgなどからダウンロードして生のまま使う人は少なく、 大多数はディストリビューションを選んでつかっていると思います。

OpenSolarisも全く同じで、OpenSolarisのONをそのまま使う人は少なく、 大多数は、何かしらのディストリビューションをつかうことになります。

SunからはSolaris10風のSVr4のPKGシステムを利用した、 Solaris Express Community Edition(通称SXCE)がリリースされ、 多くの人がこのディストリビューションを使っていました*1

SXCE以外にも、NexentaやBelenix、SchilliXなど、Sun以外のチームが造った様々なディストリビューションが出てきました。 特にNexentaは、通称gnu solarisと言われ、Debianのapt系のユーザランドをSolarisのONの上に載せたような作りで、当時、http://www.gnusolaris.org/ を叩くと、http://www.nexenta.org/ にリダイレクトされていました(今どうなるかは、後で記載します)。

その後、SunからDebianの創始者であるWikiPedia:イアン・マードックが作成する、Indiana(インディアナ)というディストリビューションが誕生。コンセプトは、Linuxのユーザが普通に使いこなせるOpenSolarisにしようというもので、後にこれがSolaris11となります。

Indianaが2008年5月にリリースされるときに、ひと騒動が起きます。なんとIndianaOpenSolarisという名前のディストリビューション名で、リリースされることになるのです。当然コミュニティでも賛否両論がありました。

Linuxで言えば、Linusさんが突然、Linuxという名前のディストリビューションを出すようなものだからです。

そもそも検索もしにくくなりましたし、かつてIndianaと言われたOpenSolarisという名前のディストリビューション以外の、OpenSolaris系ディストリビューションの立ち位置が難しくなるからです。

私はいまだに「OpenSolaris」という名前のディストリビューション名には反対で、わかりやすい名前に変えて欲しいと考えているぐらいでした(そして、OpenSolarisの名前が変わることが、本日リークされました)。

混乱

このネーミングが最近になって、大きな問題を引き起こします。

様々なニュースサイトで、OpenSolarisの継続に関する疑念や邪推がニュースとなっておりますが、ここでいうOpenSolarisとは、ほとんどかつてIndianaと言われたOpenSolarisという名前のディストリビューションの話です。

わかりにくいので、この記事では、以後、言葉を整理するために、

  • OpenSolarisのON
    • OpenSolarisプロジェクトによって生まれた成果物。
  • 旧Indiana
    • かつてIndianaと言われたOpenSolarisという名前のディストリビューション
  • OpenSolaris
    • OpenSolaris全体

と、しましょう。

もともと、旧Indianaは、OpenSolaris 2010.02という名前で、2010年の2月にリリースされる予定でした。しかし技術的な問題もあり、旧Indianaは、OpenSolaris 2010.03にスケジュールが変更されます。

ところがこの時期に様々なOracle内部事情があって、OpenSolaris 2010.03が 予定通りでなくなります。

その後、日本では4月に行われたOracleの説明会にて、旧Indianaは、2010.1Hのうちにだすという声明がだされます。この説明会は世界行脚されたものらしく、各国の国のスライドがありました。

OpenSolarisのコミュニティには、Sunのパートナーをしている企業にいる人達も多いので、この話は当然コミュニティに流れ、2010.1H(つまり2010.06)と言うキーワードは、事実上の約束と変化します。

OpenSolarisの開発チームは2010.1Hを信じ、2010.06を目指して物を仕上げたそうですが、残念ながら旧Indianaは2010.1Hの間にリリースされず、待ちくたびれたOGB(OpenSolaris Government Board)は、7月12日に次のような声明を出します。(→詳しくはMLに長南さんがポストしたOGBの声明文の訳

抜粋

The OGB is keen to promote the uptake and open development of OpenSolaris and to work on behalf of the community with Oracle, as such the OGB needs Oracle to appoint a liaison by August 16, 2010, who has the authority to talk about the future of OpenSolaris and its interaction with the OpenSolaris community.

ようするに、16日までOracle内に、コミュニティとの連絡係を指名せよ。この回答が16日以内に無ければ、23日の会議でOGBは解散する(つまり、あとは勝手にやれ)。

という話です。

OGBが少々子供っぽいという見方もありますが、そうならざるを得ない心情は十分に察することができます。この声明で察することができるのは、今まで公式な連絡係が存在せず、つまりOGBからの呼びかけはどこにも届かない(そもそも誰にいって良いのかわからない状態)だったのでしょう。Oracle内部で旧Indianaのリリースにまで手が回っていないということが想像できます。

ここからわかるのは、Oracleという会社はこういう連絡係に現在のOracleの社員さんたち(元Sunでもそうでなくても)が勝手に立候補してなれるものではなく、会社を代表して発言する役割(ある意味でコーポレートガバナンス)を担うために、かなりしっかりしたプロセスを踏む会社なんだなぁと想像出来ます。逆に、Sunはあの規模でも本当にベンチャー企業だったんだなぁと感心しますが・・・。

ちなみに、Oracleはこの声明に対して、「2〜3ヶ月まって!」という声明をどこからか出しているようです( http://japan.cnet.com/news/business/story/0,3800104746,20416852,00.htm )。ただ、CNETのニュースを見る限り、「誰」がこれを言ったのか、全く名前がないところもポイントです。

 

その間、旧Indianaのリリースはないものの、OpenSolarisのONは開発され続け、現在は146になっています。そのため、Indiana以外のディストリビューションは、正常にリリースされていました(例:Nexenta等)。

OpenSolarisは続いているのです。

Illumosは何?

このような流れを受けて、8月3日にIllumosが発表されます。

Illumosには、何人ものOGBのメンバーや、旧Indiana以外のディストリビューション開発者などが協賛しています。

まず、Illumosとは何かを説明する前に、closed binaryについてを説明しなくてはなりません。

OpenSolarisのONはその大半がCDDLでリリースされているオープンソースプロジェクトですが、ほんのわずかにバイナリ配布があります。それがclosed-binです。(→詳しくは、closed-binの配布場所を参照)

これがclosedなのはいくつか理由はあるのですが、理由はSunだけの都合だけでもなさそうで、退社との契約なども関係はしているようです。例えばNFSなどで使われるlock managerなどが非公開*2なところをみると、何かしらの理由で非公開にせざるをえないのだろうなぁと想像出来ます。

いくらclosedであれ、オープンソースであれば、利用者がいて、必要な人がいれば、開発者が揃えば、誰かがメンテナーになり続いていくものです。オープンソースのメリットは、一私企業のビジネス的な都合だけでない、こういったある種の永続性にあると思います。

そのために、OpenSolarisのClosed-binの存在は、OpenSolarisのアキレス腱と見る人もいました。

 

Illumosとは、まさにそういうプロジェクトです。(詳細は、Illumos

Illumosは、100%ソースコードがオープンになっている、OpenSolarisのONです。 したがってclosed-binも互換実装のソースコードが公開されています。一件、Forkのようにも見えますが、現在の彼らの指針では、OpenSolarisのONを追っかけるそうなので、Forkではないそうです。

ONということは、ディストリビューションではないため、他のNexenta、Belenix、SchilliXなどのOpenSolaris系OSが、利用することができます。いくつかのディストリビューションが、 OpenSolarisのONだけなく、Illumosもサポートすることを表明しています。

ディストリビュータが積極的にIllumosを利用したいのにはワケがあります。 closed-binのライセンスは、OpenSolarisで利用するという前提がついているからです。 このOpenSolarisが、ONのことをさしていれば、全てのOpenSolaris系ディストリビューションは、OpenSolarisです。しかし、旧Indianaを指しているのであれば、現在の利用はグレーです。

Illumosの存在は、非常にセンセーショナルでしたが、実は、OpenSolarisには、もうひとつ、closed-binの代替実装があります。OpenSoalrisのディストリビューションの一つであるOSUNIX( http://www.osunix.org/ )は、独自にclosed-binを実装し、libcまで独自の実装をしているため、ライセンス的なグレーポイントがないそうです。

Illumosには他にも注目すべきことがあります。

まずプレゼンテーターであり、リーダーであるGarrett D'Amoreは、 元Sunの人で、現在はNexenta社( http://www.nexenta.com )の人です。

Nexenta社とは、OpenSolaris系のディストリビューションNexenta( http://www.nexenta.org )をつくっている会社で、SunがOracleに買収された後に辞めていった元Sunのエンジニアを積極的に雇っています。

個人的に気になるのは、http://www.gnusolaris.org/ を叩くと、 今現在は、http://www.illumos.org に飛ぶようになったことでしょうか(笑)

このように、Illumosのプロジェクトは、 OpenSolarisを完全にオープンソースにしただけではなく、 OpenSolaris系OSとしてディストリビューションを出しやすくしました。

そしてもうひとつ、Forkする可能性をちらつかせたことにもあります。

Oracleエグゼクティブの声明

OGBの例の声明を受けてかどうかはしりませんが、 8月10日、ついにOracleのエグゼクティブであるJohn Fowlerが、 Solarisに関する声明を出しました。

基本的には、Solaris今後も頑張るよ!Solarisは凄いんだよ!というずっと聞き続けてきた言葉ばかりではありますが、このコメント内で彼は非常に重要なことを延べています。

"We have a large new version of Solaris coming out in 2011 called Solaris 11"

"Solaris 11 will be a superset of what is in openSolaris."

"Oracle is working on a new patching and maintenance technology designed to make it easier for administrators to manage Solaris."

つまり、

  • 今まで公式には次のバージョンが、Solaris.next(次がSolaris10.1なのか、Solaris11なのか全く別なのか決まっていない)と言われていたが、とうとう、Solaris11という言葉がでてきた。
  • 2011年にSolaris11をリリースする。
  • Solaris11は、OpenSolarisのスーパーセットである。
    • 今までもSolaris.nextは、OpenSolarisがベースになるということは公開情報としてあった。
  • Solaris10よりもメンテナンスは簡単にしていき、パッチなども当てやすくするようにする。
    • 多分、旧Indianaで採用された、IPSを使うことだろうと想像出来る。

これまでの記事を読んだ人には、OpenSolarisには2つの意味があるとわかって貰えると思います。つまり、この情報だけでは

  1. Solaris11は、OpenSolarisのONをベースとしている
  2. Solaris11は、旧Indianaをベースとしている

この2つのどちらなのかがわからないのです。

リークメモ

そして、これを決定づける、大きな情報のリークが出てきました。

どちらも、共通のメモが貼り付けられており、Oracle社内で、Solarisエンジニアに対して出された声明であることがわかります。

ここには非常に重要なことが書かれています

  • 旧Indiana(OpenSolaris 2010.0x)は今後、リリースされない。
  • 現在の旧Indianaが、Solaris 11 Expressになっていく。
    • ちなみに、Sunの* Expressというのは、MSの* Expressと違います。プレビュー版だと思ってください。
  • 旧Indianaから、Solaris 11 Expressにアップデートできる
    • つまり、Solaris11は、Indianaベースであるということ
  • Solaris11は、CDDLであり、今後も大半のソースが公開され続けるということ。
    • /usr/srcがCDDLで、一部の/usr/closedがクローズドなもの
    • ちなみに、OpenSolarisはソース公開ですが、Solaris10はソース非公開です。
  • Solaris11は、旧Indianaのスーパセットになるということ。
  • Nightlyの公開は辞める

これはLinuxで言えば、 Linusさんが、突然、Linuxという名前のディストリビューションを始めたんだけど、2年たって突然やっぱりLinux(という名のディストリビューション)は辞めるよ!と、言い出したと思ってください。

オープン化が進むSolaris

ユーザ目線で言えば、オープン化が進むことは嬉しいことです。

僕は前から、「Sunによって面白くないディストリビューションがあるのならば、それはOpenSolarisがオープン化したということだ」といっておりましたが、そういう流れもでてきました。

Sunの最期のCEOであった「Jonathan Schwartz」は、Sunを無くしてしまいましたが、 Solarisの意志を人類に残すことには成功したようです。

現時点、あるいは近い将来、OpenSolarisのユーザにはいくつかの選択肢が出てきます。

お勧めのOpenSolarisディストリビューション

  • Solaris11
    • 有償保守付きで使いたい案件向け。
    • かつてIndianaと言われたディストリビューション。
    • Solaris系の正当な系譜
  • Solaris11 Express
    • Solaris11のプレビュー版
  • Nexenta
    • OpenSolarisのONを利用し、Ubuntuのユーザランドをかぶせたもの。
  • OSUNIX
    • OpenSolarisのONを利用し、GentooやFreeBSDのような、自分の環境でソースからビルドするという哲学を持つビルド。closed-binも独自実装、なんとlibcも独自実装。
  • Solaris11のオルタナティブ

最期の一つ!

そしてここに来て、私が以前、日記/2008-11-12#pec97aa1で書いた話が現実になりつつあります。つまりCentOSがあるからRHELをつかうという理由と同じ流れが、OpenSolarisにも出てきます。そのディストリビューションは、未来、Solaris11の無償のオルタナティブとして存在するようになり、ユーザは無償と有償を使い分けることが、ついにできるようになるのです。これに関してはリリース後にまた記述したいと思います。

OpenSolarisは時間をかけて、オープンな流れになってきました。

しかしここへ来て、突然、オープンなOpenSolarisが始まったという流れが出てきました。

一度、オープンにしてしまった流れは止めることは出来ず、無償のソフトウェアというのは、まるで時に暴力にもなります。

ただ、お陰でSolarisは歴史の中の1ページに閉じることなく、まだまだ続いていくオープンなOSになりそうです。

それゆえに、今後のOpenSolaris界隈には、大きな期待が出来ると考えています。


ちなみに、ジャストプレイヤー株式会社では、 現在、OpenSolarisのディストリビューションでVPSを出しておりますが、今後はSolaris11かSolaris11ExpressのVPS、あるいはSolaris11のオルタナティブをプランとして用意していくことになるでしょう。


VirtuaBoxのAHCIについて

VirtualBoxのAHCIアダプタは、速いらしいので、気が向いたのでベンチマークしてみました。

VirtualBoxのAHCIはどの程度速いのか?

VirtualBoxのディスクは、IDEとAHCIとSCSIに対応しています。 IDEはデータこそDMAであれ、コマンドがPIOなのにたいして、AHCIやSCSIはある程度インテリジェントな実装のHDDです。

これを仮想化(仮想マシンに見せるハードの差異)で考えてみます。

IDEのような小粒な命令をソフトでPIOするものは、I/Oのハンドシェイクプログラムが仮想マシン層で動くことになります。一方、AHCIとかSCSIの場合、はある程度まとまった大粒な命令が仮想マシン層で動き、命令の解釈結果はネイティブの環境で動きます。

となるとAHCIやSCSIの方が速い感じがします。 じゃあ、一体どんなものだろう?と、思って調べてみました。 とりあえず、仮想マシンのWindows XP(on OpenSolaris(ZFS))で、実験してみます。

ディスクは、raw volumeをzfsのzvol(FSからローボリュームを切り出す機能)に アサインし、vmdkファイルを手で作ってVirtualBoxに認識させたものです。

VirtualBox: IDE PIIX 4 over zvol/vmdk on ZFS

これはデフォルトの状態で、仮想マシンにはIDEがPIIX4が見えてる状態です。

-----------------------------------------------------------------------
CrystalDiskMark 3.0 (C) 2007-2010 hiyohiyo
			    Crystal Dew World : http://crystalmark.info/
-----------------------------------------------------------------------
* MB/s = 1,000,000 byte/s [SATA/300 = 300,000,000 byte/s]

	    Sequential Read :    32.052 MB/s
	   Sequential Write :    28.851 MB/s
	  Random Read 512KB :    30.247 MB/s
	 Random Write 512KB :    29.203 MB/s
    Random Read 4KB (QD=1) :     3.620 MB/s [   883.8 IOPS]
   Random Write 4KB (QD=1) :     3.485 MB/s [   850.8 IOPS]
   Random Read 4KB (QD=32) :     3.722 MB/s [   908.8 IOPS]
  Random Write 4KB (QD=32) :     3.547 MB/s [   865.9 IOPS]

  Test : 50 MB [C: 73.2% (23.4/32.0 GB)] (x1)
  Date : 2010/06/29 15:05:34
    OS : Windows XP Professional SP3 [5.1 Build 2600] (x86)

VirtualBox: AHCI SATA/300 over zvol/vmdk on ZFS ( ARC 上 )

これを既に仮想マシンとしてインストール済のWindowsのCドライブに対して行うに は、ちょっとしたTipsがいります。

  1. VirtualBoxでAHCIのインターフェースをつける。IDEとは別に。
  2. ブートしたらハードウェアが増えているので、ドライバをインストールする
  3. インストールにて認識したらシャットダウン。
  4. 今度はVirtualBoxの設定で、IDEのコントローラを取り外し、AHCIだけにして、AHCIボリュームの下にCドライブのイメージを貼り付ける。
  5. 起動すると、AHCIのドライバが先に存在することになり、XPなら自動的に発見してくれます。

結果です。

-----------------------------------------------------------------------
CrystalDiskMark 3.0 (C) 2007-2010 hiyohiyo
			    Crystal Dew World : http://crystalmark.info/
-----------------------------------------------------------------------
* MB/s = 1,000,000 byte/s [SATA/300 = 300,000,000 byte/s]

	    Sequential Read :   578.894 MB/s
	   Sequential Write :   522.546 MB/s
	  Random Read 512KB :   408.473 MB/s
	 Random Write 512KB :   515.665 MB/s
    Random Read 4KB (QD=1) :    13.708 MB/s [  3346.6 IOPS]
   Random Write 4KB (QD=1) :    11.187 MB/s [  2731.2 IOPS]
   Random Read 4KB (QD=32) :    12.667 MB/s [  3092.5 IOPS]
  Random Write 4KB (QD=32) :    10.797 MB/s [  2635.9 IOPS]

  Test : 50 MB [C: 73.2% (23.4/32.0 GB)] (x1)
  Date : 2010/06/29 15:34:21
    OS : Windows XP Professional SP3 [5.1 Build 2600] (x86)

うっは〜。ZFSのARCバッファにのっちゃいました。その後、500MBまで増やしましたが、 ARCバッファに乗ってしまう状態。まあこれはこれで、実環境で起きてればそれはいいわけですが。。。

VirtualBox: AHCI SATA/300 over zvol/vmdk on ZFS ( ARC 外 )

いろんなことをしてとにかくARCをあふれさえてみました。 あふれてもこの程度は出ます。

-----------------------------------------------------------------------
CrystalDiskMark 3.0 (C) 2007-2010 hiyohiyo
			    Crystal Dew World : http://crystalmark.info/
-----------------------------------------------------------------------
* MB/s = 1,000,000 byte/s [SATA/300 = 300,000,000 byte/s]

	    Sequential Read :    83.699 MB/s
	   Sequential Write :    92.113 MB/s
	  Random Read 512KB :    83.496 MB/s
	 Random Write 512KB :   134.187 MB/s
    Random Read 4KB (QD=1) :     3.340 MB/s [   815.5 IOPS]
   Random Write 4KB (QD=1) :     3.879 MB/s [   946.9 IOPS]
   Random Read 4KB (QD=32) :     7.257 MB/s [  1771.6 IOPS]
  Random Write 4KB (QD=32) :     5.705 MB/s [  1392.8 IOPS]
  Test : 50 MB [C: 73.1% (23.4/32.0 GB)] (x1)
  Date : 2010/06/29 17:08:37
    OS : Windows XP Professional SP3 [5.1 Build 2600] (x86)
 

まとめ

AHCIの圧勝!ということがわかりました。 IDE遅すぎ(笑)

おまけ:NICの違い

こんどは、ホストPC上のCIFS機能(sambaのようなものだけど、ACLにかっちり対応した別の実装)を使い、ネットワークドライブをマウントしてみました。

仮想NICは、VirtualBoxの設定で行います。最初の1つめは100Mなので、 気をつけましょう。

Intel e1000g0(IntelのGBEエミュレーション)

フルには速度はでないでしょうが・・・

-----------------------------------------------------------------------
CrystalDiskMark 3.0 (C) 2007-2010 hiyohiyo
			    Crystal Dew World : http://crystalmark.info/
-----------------------------------------------------------------------
* MB/s = 1,000,000 byte/s [SATA/300 = 300,000,000 byte/s]

	    Sequential Read :    40.145 MB/s
	   Sequential Write :     6.841 MB/s
	  Random Read 512KB :    38.974 MB/s
	 Random Write 512KB :     5.471 MB/s
    Random Read 4KB (QD=1) :     4.748 MB/s [  1159.2 IOPS]
   Random Write 4KB (QD=1) :     0.680 MB/s [   165.9 IOPS]
   Random Read 4KB (QD=32) :     4.469 MB/s [  1091.1 IOPS]
  Random Write 4KB (QD=32) :     3.138 MB/s [   766.2 IOPS]

  Test : 50 MB [H: 31.3% (65.5/209.1 GB)] (x1)
  Date : 2010/06/29 21:29:17
    OS : Windows XP Professional SP3 [5.1 Build 2600] (x86)
 

やっぱり、NICになると遅いですね。最大転送が320Mbpsなので、100Mからすれば1Gに増やすメリットはでていますが・・・

Redhat VirtIO Red Hat Inc. 2009/09/24 5.1.209.605

NICをvirtioに変えてみます。

virtioというのは何かというと、シンプルに言うと、RHEL6で採用される仮想化機能、KVM関係で定められている、仮想化マシンとのブリッジAPIみたいなものです。

つまり、パラバーチャリゼーションドライバ(なるべくハードエミュレーションを行わず、多くの処理をホストサーバ側でネイティブで動作させるようなもの)をいれてみました

-----------------------------------------------------------------------
CrystalDiskMark 3.0 (C) 2007-2010 hiyohiyo
			    Crystal Dew World : http://crystalmark.info/
-----------------------------------------------------------------------
* MB/s = 1,000,000 byte/s [SATA/300 = 300,000,000 byte/s]

	    Sequential Read :    36.679 MB/s
	   Sequential Write :    14.342 MB/s
	  Random Read 512KB :    35.053 MB/s
	 Random Write 512KB :    16.477 MB/s
    Random Read 4KB (QD=1) :     3.489 MB/s [   851.9 IOPS]
   Random Write 4KB (QD=1) :     0.520 MB/s [   126.9 IOPS]
   Random Read 4KB (QD=32) :     6.565 MB/s [  1602.7 IOPS]
  Random Write 4KB (QD=32) :     3.091 MB/s [   754.7 IOPS]

  Test : 50 MB [H: 31.3% (65.6/209.7 GB)] (x1)
  Date : 2010/06/30 18:36:47
    OS : Windows XP Professional SP3 [5.1 Build 2600] (x86)
 

あれ〜、書き込みが2倍になってるが、読み込みはちょっと劣化してる。

とりあえず、VIRTIOは、まだバグが多く、動きが怪しくなるんで、 現時点では私はGBEの方にしています。

ちなみにVirtIOは、ネットワーク以外にもステージやビデオカードなどあるようです。VirtualBoxはネットワークだけしか対応してませんが。

まとめ2

VirtIOは確かに速くなるが、安定性がまだ低い。 動作中にたまにNicが刺さるようになっていた等。

結論を言うと、今のところ、仮想マシンにはe1000g0がお勧めってことでしょうか。


もしかして単3、使わない?

以前(Eneloop以前)、単3電池を片っ端から充電電池にリプレースした時期がありましたが、普通の充電電池にはいわゆる「抜け」があって、充電して放置しておくと数週間〜数ヶ月で放電してしまいます。

てなわけで、普通の充電電池は「充電して1週間以内に使い初めさっさと使い切るもの」には向いています。要するに、携帯音楽プレイヤーやデジカメみたいな「毎日充電して電池を使い切る生活」には向いているが、リモコンや時計のようにじわじわ使うものむかないのです。 リモコンや時計は突然切れてしまう物なので、必要なときに使いたいのですが、充電して取っておくと抜けてしまうのです。それで、私の充電電池熱はその後、冷めてしまったのですが、ふとしたことでエコ心に目覚めたのか、以前使っていた充電電池熱が沸々としてきました。

そう、何周も周回遅れなのだけれども、Eneloopなら掛け時計や、目覚まし時計、リモコンにも、自己放電が少ないので役に立つはずなわけ*3です。

そこでちょっと高いのだけれども、Eneloopをちょっと沢山買い込み、eneloopに一気にリプレースしよう!充電器もちょっと良いやつと超急速充電器も買って充電しよう!と思ったのだけれども・・・。

単3入れるところがない!のです。

そう、そういえば、

  • テレビ
    • 先日HDTVに切り替えたら、リモコンが単3、2本から単4、2本になった。
  • ビデオ
    • HDTV対応じゃないので破棄。TVが番組は録画出来るからもう入らない。
  • スカパー
    • HDTVに標準装備なので、SDのスカパーチューナーは破棄。
  • デジカメ
    • すでにリチウムイオン電池
  • 携帯音楽プレイヤー
    • iPhoneになったのでリチウムイオン電池

・・・

単3いらないじゃん(笑)

今、必要なのは単4だったのでした。

それにしても本気で単3電池って使う機械が減ったのねぇ。


inetmenu を forkしてみた。

nwamというツールを使うと、vnicやetherstub周りが弄られちゃって、ろくなことがないので、physical:defaultを使い始めたが、いちいちifconfig叩いたりするのがめんどくさい人向け(笑)

とりあえず、inetmenuというSolaris用のモバイル接続ツールをforkして、OpenSolaris用にチューニングしてみました。

インストール方法

  1. まずは、/etc/hostname.*と/etc/dhcp.*の必要なやつを、どこかにバックアップしておく。
  2. 普通にinetmenuをインストールする
  3. 私のレポジトリからパッチ付きのinetmenuをダウンロードして、/bin/inetmenuを差し替える

違い

  • Wifiはwpaに対応しています。
  • (-d)オプションがあり、起動時にdeconfigureを強制的に走らせることが出来ます。
  • 不可視のアクセスポイントに接続することができます。
    • 先にSSIDで、dladm create-secobjしておく必要があります。
  • /etc/hostname.*とか/etc/dhcp.*があった場合、そのNICは無視します。
    • inetmenuでは、これがあると起動すらしません。全てのNICを管理下に置きます。
    • したがってvnicや、virtualboxのNICはこれまで通りの方法で作っておけばOK。
  • USBのEtherを一度でもつけた場合、inetmenuは正しく判定しなくなるが、これを正しくある時だけ一覧に出るようにした。


*1 SXCEはその後、snv130で終了
*2 例えば、NFSv2/v3の実装は、Sunの実装以外は互換性問題を抱えているものが多くあり、実質的にNFSサーバをLinuxやFreeBSDにすると、しばしば問題を起こすことがあります。NASの雄であるNetAppなどは、Sunからライセンスを受けてNFSサーバをOnTap OSに入れています。かれらはCIFSもMicrosoftからライセンスをうけています。これは、互換性問題が無視に出来ないほど大きいからです。
*3 こういう時は、自分にストレスがたまっている証拠と、長年の経験から相場は決まってますが(笑)

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