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Date: 2013/02/18 | | Tags: モバイルバッテリー, 急速充電, 充電電池, 電源, USB電源, USB充電池, iPhone, iPhone4, iPhone4S, iPad, iPad2, Android, Optimus LTE
自分が購入したモバイルバッテリーもので気が向いたものを色々な角度で分析しています。そこまで真面目にきっちりとしたベンチマークを目的としたものではないので、測定値はあくまで判断の材料と考えてください。
これはきっと、良いものなんじゃないか?(笑)と(私が勝手に)思ってるもの。
リチウムポリマーなので薄くて、さらに日本製なので制御回路もしっかりしてそう。2ポートあるのも良い。充電用のアダプタがついてることも良い。
私は毎週出張するので、その時にモバイルバッテリーは必需品です。とはいえ、モバイルバッテリーばかりジャラジャラ持って歩きたくはないので、1つ持ち歩くならどれがいいのか?を考えながら、実際に手持ちのモバイルバッテリーで放電試験をして、良いバッテリーを探してみることにしました。
空になったスマフォを充電する時間で測定することも考えたのですが、スマフォの場合、外的要因で充電速度に差異が出てきてしまいます。そこで外的要因が少ない、次の回路を放電試験に使いました。
こんな装置です。
まぁ、本当はセメント抵抗が出す熱によって抵抗値は若干変わるんですが、スマフォを充電する時ほど高級な回路ではないので、ブレはそれよりは少なくなるはずです。
セメント抵抗の間にデジタルマルチメーター(テスター)をつけ、電圧を測定。PCに取り込みながら、電圧の変位を記録しました。
当然、実験は何度も行い平均を取るべきなのですが、そこまでこのブログに求められてもいないだろうということで、1度だけチェックに留めています。私の趣味の範囲と言うことでお許しを(笑)
結果は下記のような形で、X軸に時間、Y軸に電圧の変移を表しています。
電圧の変移が少ないものの方が安定した回路で質が良いものです。長く持つものほど、大きいサイズのものと一般的にはなります。
この矩形の面積に500mA(セメント抵抗10Ωの電流)を掛けたものが「実際に出力した電力量Wh」となるので、この面積の総和と定格(電池の電圧×電池の電流量mAh=Wh)の比率を、効率としています。
スマフォへの充電は、下記のような回路を作り、スマフォ電源の間のVbusに電流計を設置して測定しています。
電流計は一定の負荷を持っているので、電圧測定に比べると誤差が多くなりますが、ある程度の特性を計ることができます。
横軸Xは時間を示し、縦軸が流れる電流を示します。電圧は常に5Vであることを前提にしています。
縦軸Yは電流で、上に触れるほど電源の容量(mA)を要求していることになります。大きいほど多量に電流が流れているので、急速に充電が行われていることになります。
このブログでは、USBの定格500mA以上の電流を流し込むことを「急速充電」と定義しています。この面積の総和がこのスマフォの充電に必要な電流量(mAh)であり、しばしば様々なバッテリーの定格に書いてある値になります。これにUSBの定格5Vを掛けたものが電力量(mWh)となります。
USBの電源アダプタを使うときは、だいたい最大2Aとか3Aのものを使っています。明らかに少ないときは1Aを使うときもあります。誤解している人が多いですが、上の図で明らかなように電源の最大アンペアが高かろうと、スマフォ側がそれ以上要求しなければ高速充電にはなりません。