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Date: 2019/07/04 |  このエントリーをはてなブックマークに追加  |  Tags: macOS, Catalina, 10.15

macOS 10.15 Catalina

Catalina Betaを入れ始めたので、自分用のまとめ。

2019/10/8、Catalinaが振ってきたので製品版用に記載を変えました。

アップデートする前に

  • 32bitアプリを確認すること。
    • Activity Monitorで32bitアプリがわかるので、そういうアプリがあるなら代替品を見つけておくこと。
  • /etc以下のいくつかのファイルをバックアップしておくこと。
    • /etc/hosts
    • /etc/sudoers
    • などなど・・・

良い点

Sidecar

総じて、とても良いです。

描画遅れもないし、フレームレートも速い。かと言って、Luna Displayのような、jpeg ノイズもない。

接続は、Airplayのようなイメージで接続可能。Wi-Fiでも十分速いので、イメージとして、AppleTVでAir Playをしたかんじで接続できるため、特になにかiPad側の準備がいるわけでもないのが良い。

  • と書いたところで、同じWi-Fiで直接通信できるか、USB-C直結じゃないとだめかも・・・。公衆無線LANだとデバイス同士がお話しできないし。テザリング状態だとできないみたい。せめて、iPad/macを、同じiPhoneでテザリングしてるとき、あるいは、iPadでテザリングしてmacを接続してるときも動くと良いなあ。
  • FortiClient VPNを使って、フルトンネルにすると、上手く動かないみたい。
  • 公衆無線LANだと互いにお話ができないようになってることが多いので、使えないこともある。
  • Beta期間中は、macOSとiOS13のアップデートが同期しないせいで、「しばしば」macOS側から接続するときに新しいバージョンのiPadOS使えというアラート「Sidecar requires a newer version of iPadOS.」がでるようだ。こうなるとiPadのアップデートをまつしかない。
余談

iPadをセカンドディスプレイとして使うアイディアはずっと昔からあって、私自身も、AirDisplayとか、Luna Displayとかを試していました、

AirDisplayは、MacとiPadにアプリをインストールするだけで実現するもの。

iPadがRetinaになったころから、描画速度遅れが目立ち、これがもう、まともに使えない問題がありました。どのぐらいかというと、日本語が全く間に合わず、数秒後に画面が出る始末。正直まともに使えないイメージ。

Luna Displayは、ドングルをDisplayPortに繋ぐのが特徴、

Mac的には外部Displayがあるように見えつつ、「おそらく」ループバック?で画面出力をMac側でキャプチャし、そのストリームデータをMotion JPEGか何かで、Wi-FiやUSBで転送をして、iPad側でその動画を表示する形。

この仕様はレスポンス速度を目的としたもので、代わりに画面にノイズが乗ることがデメリット。現実は、画面が停止したところでノイズもなくなる用に作られているので、Sidecarが出る前としては、これがファイナルアンサーでした。

まあ、OSアップデートと共に完全に要らなくなるので、まあビジネスって大変だなぁ・・・と。

notification機能がついた

iPhoneのように、notificationを、アプリ毎に選ぶことができるようになった。

ATOKとかね、結構要らない報告がでてきていたから、アプリ毎にnotificationを出す、出さない、選べて良いかもね。

問題点

rootファイルシステムが、read only

ちょっと前から、rootlessのファイルシステムであったが、Recoveryから起動し、ターミナルからcsrutil disableすれば、rootにもファイルを置くことができた。

Catalinaからはrootが完全にRead Only mountされて居るようで、remountさえできなそう(できるかもしれない)。

Filesystem      Size   Used  Avail Capacity iused       ifree %iused  Mounted on
/dev/disk1s5   1.7Ti  9.8Gi  1.1Ti     1%  476114 18583515966    0%   /
devfs          340Ki  340Ki    0Bi   100%    1184           0  100%   /dev
/dev/disk1s1   1.7Ti  601Gi  1.1Ti    35% 4033154 18579958926    0%   /System/Volumes/Data
/dev/disk1s4   1.7Ti  5.0Gi  1.1Ti     1%       7 18583992073    0%   /private/var/vm
map auto_home    0Bi    0Bi    0Bi   100%       0           0  100%   /home
/dev/disk0s3    91Gi   23Gi   68Gi    26%  183988    17780567    1%   /Volumes/WINDOWS10

こんな感じ。

これが面白くて、rootのディレクトリの一覧を取ると、このように見えるが、

kohju@conjurer-2% ls -l /
total 26
drwxrwxr-x+ 113 root  admin  3616  7 15 15:58 Applications
drwxr-xr-x   74 root  wheel  2368  7  4 15:12 Library
drwxr-xr-x    3 root  wheel    96  6  9 04:42 Network
drwxr-xr-x@   8 root  wheel   256  7  4 14:58 System
drwxr-xr-x    6 root  admin   192  6 29 00:14 Users
drwxr-xr-x    4 root  wheel   128  7 16 01:33 Volumes
drwxr-xr-x@  38 root  wheel  1216  7  4 14:58 bin
drwxr-xr-x    3 root  wheel    96  6 29 00:23 com.apple.TimeMachine.localsnapshots
drwxr-xr-x    2 root  wheel    64  6  9 04:46 cores
dr-xr-xr-x    3 root  wheel  7887  7 11 17:30 dev
lrwxr-xr-x@   1 root  admin    11  7  2 00:04 etc -> private/etc
dr-xr-xr-x    2 root  wheel     1  7 16 01:31 home
-rw-r--r--    1 root  wheel   313  6  9 08:23 installer.failurerequests
drwxr-xr-x    2 root  wheel    64  6  9 04:58 mnt
drwxr-xr-x    2 root  wheel    64  6  9 04:42 net
drwxr-xr-x    5 root  wheel   160  7  2 00:26 opt
drwxr-xr-x    6 root  wheel   192  7  4 15:00 private
drwxr-xr-x@  64 root  wheel  2048  7  4 14:58 sbin
drwxr-xr-x    2 root  wheel    64  6  9 04:57 sw
lrwxr-xr-x@   1 root  admin    11  7  2 00:09 tmp -> private/tmp
drwxr-xr-x@  11 root  wheel   352  7  2 00:09 usr
lrwxr-xr-x@   1 root  admin    11  7  2 00:09 var -> private/var

実はそれぞれのディレクトリはここにはなく、ここにあったりする。

kohju@conjurer-2% ls -l /System/Volumes/Data/
total 2
drwxrwxr-x+ 113 root  admin  3616  7 15 15:58 Applications
drwxr-xr-x   74 root  wheel  2368  7  4 15:12 Library
drwxr-xr-x@   3 root  wheel    96  6  9 07:35 System
drwxr-xr-x    6 root  admin   192  6 29 00:14 Users
drwxr-xr-x    4 root  wheel   128  7 16 01:33 Volumes
drwxr-xr-x    2 root  wheel    64  6  9 04:46 cores
dr-xr-xr-x    2 root  wheel     1  7 16 01:31 home
drwxr-xr-x    2 root  wheel    64  6  9 04:58 mnt
drwxr-xr-x    5 root  wheel   160  7  2 00:26 opt
drwxr-xr-x    6 root  wheel   192  7  4 15:00 private
drwxr-xr-x    2 root  wheel    64  6  9 04:57 sw
lrwxr-xr-x@   1 root  wheel    11  5  4 18:12 tmp -> private/tmp
drwxr-xr-x    5 root  wheel   160  6 19 15:25 usr

だからといって、/System/Volumes/Data/にディレクトリを置いても、rootに置かれたことにはならない。

この問題は、普通の使い方をしている人は出会わないかも知れないけれど、nfsdを使っている人には設定変更が必要になる。例えば今まで、/homeをnfs公開していた人は、/homeではなく、/System/Volumes/Data/homeとしなくてはならない。結果的に、クライアント側の設定まで変えないとならないのが面倒かも。

多分、「なにか」があるのだと思うののだけど、ちゃんとマニュアル読んでないので、わかったら後述します・・・。

NFS Exportは、/System/Volumes/Data/を公開しないとならない。

たとえば、こんな感じ。これは、僕のMacの環境で、VMware上のゲストOSに対して自分のHOMEをNFSで見せている。その結果、VMwareのうえのSolaris、Solaris Zones、LinuxなどのHOMEがMacのHOMEと同じになる。※zfsのhistoryが共有しすぎて若干ウザいけどな(笑

# cat /etc/exports

/System/Volumes/Data/Users/kohju/ -network 192.168.195.0 -mask 255.255.255.0 -alldirs -maproot=root

キーバインドツール、Karabinerがまともには動かない ←動くようになりました。

普通にすると動かないが、色々すれば使えることは使える。

こちらのサイトがキッチリかいてあって良いので参考のこと。

簡単にかくと、Security & PrivacyPrivacy内、Input Monitoringに、

  • karabiner_grabber
  • karabiner_observer

を追加する。

open /Library/Application\ Support/org.pqrs/Karabiner-Elements/bin/          

すれば、フォルダが開くので、上の二つをドラッグすれば良いが、もじも追加ボタン「+」が出ていなかったら、Karabiner-EventViewer.appを一度、実行すれば、多分、これを追加するか?といわれるので、そこからでるようになるはず。

終わったら、こんなシェルスクリプトを作っておき、2つをkillすると良い。killすれば勝手に立ち上がる。ちなみに、Karabiner Elementの再起動もしておきたいので、追加でkarabiner_console_user_serverも再起動しておく。

#!/bin/sh
sudo killall karabiner_grabber
sudo killall karabiner_observer
sudo killall karabiner_console_user_server

ちなみに・・・この2つのプロセスは、サスペンド・レジュームの度に現時点で行わないとならないので、スクリプトにして簡単に実行できるようにしておくと良いでしょう。

IRC Client LimeChat Macがまともに動かない ←治りました。

これは、LimeChat内のペインがどっかにいってしまうと言うもの。

2ペインにしたり、3ペインにしてみたり、摘まんだりすると、突然摘まめるようになるのだが、再起動すると元の状態に戻るので、正直もう諦めた方が良いかんじ。最近、LimeChat自体のアップデートもないし・・・

そんなわけで、代替アプリを使うことにした。textualというもの。

まあ、1,000円しないぐらいの金額だけど、公式サイトからだと30日体験があるから、あうかどうかは試すと良い。

ちなみに、iso-2022-jpが選びたければ、Server Propertiesの、Encoding内のチェックボックス「Encoding list includes all possible combinations」を入れること。

Firefoxが動かない ←治りました。