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Date: 2008/07/26 |  このエントリーをはてなブックマークに追加  |  Tags: Solaris opensolaris Software compile コンパイル

Linux用の2chビューア、jdを、Solaris用にコンパイルする。

インストールとデプロイ

パッケージからインストール

例によって、下記からダウンロード

jdは依存が多い。

必要なファイルは、

JPClibsigc++-2.2.2J01.pkg
JPCcairomm-1.4.8J01.pkg 
JPCglibmm2-2.14.2J01.pkg 
JPCgtkmm2-2.12.7J01.pkg
JPCjd-2.0.0,REV=2008.07.22J01.pkg

これらを順にダウンロードしてから、インストール。

実行

サンプルのスクリプトがあるので

/opt/JPC/bin/jd.sh

環境変数をセットしてるだけなので、直接、何かしらの方法でセットされていれば、それを先に実行する必要がある。

幾つかのライブラリ(libsigc++や、glibmm、gtkmm)などは、標準のものがある。残念ながらSolarisの標準のパッケージは、これらの必要バージョンを満たさない。従って必ずLD_LIBRARY_PATHの順番を意識して設定しておくこと。

ソースからダウンロード

展開

gzip -dc jd-2.0.0-20080722.tgz | tar xvf -

コンパイル

gmakeは必須である。

ライブラリとして、下記のものが必要。

  • libsigc++-2.2.2
  • cairomm-1.4.8
  • glibmm-2.14.2
  • gtkmm-2.12.7パッケージがあるのでインストールされたし。
PATH=/bin:/usr/bin:/sbin:/usr/sbin:/usr/sfw/bin:/opt/sfw/bin:\
/opt/csw/bin:/opt/SUNWspro/bin:/usr/ccs/bin ; export PATH

LD_LIBRARY_PATH=/lib:/usr/lib/amd64:/usr/lib:/usr/sfw/lib/amd64:\
/usr/sfw/lib:/opt/sfw/lib:/opt/csw/lib/amd64:/opt/csw/lib:\
/usr/X11/lib/amd64:/usr/X11/lib:/usr/openwin/lib/amd64:\
/usr/openwin/lib ; export LD_LIBRARY_PATH

PKG_CONFIG_PATH=/opt/JPC/lib/pkgconfig:/usr/lib/pkgconfig:\
/opt/csw/lib/pkgconfig ; export PKG_CONFIG_PATH

./autogen.sh
./configure \
 --prefix=/opt/JPC \

パッチを宛ててコンパイルをする。

filemisctime.cpp.patchfileloader.cpp.patchfileconfigure.in.patch

インストール

このままでは、/opt/JPCにインストールされてしまうので、泥縄であるが、JPCを一次的に待避させる。

いったん依存関係のあるものをアンインストール

pkgrm JPCgtkmm2 JPCglibmm2 JPClibsigc++ JPCcairomm

待避して依存関係のあるものをインストール、

mv /opt/JPC /opt/JPC.orig
pkgadd -d JPClibsigc++-2.2.2J01.pkg
pkgadd -d JPCcairomm-1.4.8J01.pkg 
pkgadd -d JPCglibmm2-2.14.2J01.pkg 
pkgadd -d JPCgtkmm2-2.12.7J01.pkg

本体をインストールまえに、Makefileを書き換え。

install-desktopDATAに下記の記述があるので

test -z "$(desktopdir)" || $(MKDIR_P) "$(DESTDIR)$(desktopdir)"

これに書き換え。

test -d "$(desktopdir)" || $(MKDIR_P) "$(DESTDIR)$(desktopdir)"

-dに注目、下記も同じ。install-iconDATAに下記の記述があるので

test -z "$(icondir)" || $(MKDIR_P) "$(DESTDIR)$(icondir)"

これに書き換え。

test -d "$(icondir)" || $(MKDIR_P) "$(DESTDIR)$(icondir)"

インストール。

gmake install

依存関係のあるパッケージをアンインストール

pkgrm JPCgtkmm2 JPCglibmm2 JPClibsigc++ JPCcairomm

すると若干のゴミはあるかもしれないが、残りは今回入れた本体のみであるはず。

rm -rf ../install_root/
mkdir -p ../install_root/opt
mv /opt/JPC ../install_root/opt/
mv /opt/JPC.orig /opt/JPC

おわったら、依存物を間違いなくインストール・・・と言いたいが、ここは一度ぐっとまつ。

ここで ../install_rootにインストール後のイメージが出来ている。

パッケージ化

cd ../install_root

prototypeを作成

pkgproto . > prototype

出来たprototypeファイルから、prototypeのエントリを削除する。

f none prototype 0644 root root

その上で、下記の2行を追加。依存関係があるので注意。

i pkginfo
i depend

依存関係ファイルの作成

cat <<__END > ../depend
P       JPClibsigc++        typesafe callback system for standard C++
P       JPCglibmm2          a C++ API for parts of glib that are useful for C++.
P       JPCcairomm          A C++ API for cairo
P       JPCgtkmm2           a C++ API for GTK+
__END
cp ../depend .

pkginfoを作成

cat <<__END > ../pkginfo
PKG=JPCjd
NAME=jd for LINUX. 2ch browser
ARCH=i86pc
VERSION=2.0.0-beta080418
CATEGORY=library
DESC=jd for LINUX. 2ch browser
VENDOR=JPC
CLASSES=none
BASEDIR=/
__END
cp ../pkginfo .

パッケージ作成

../../make_package.sh 01

パッケージの作成(旧式)

pkgmk -r `pwd`
pushd /var/spool/pkg/
pkgtrans -s . パッケージ名.pkg

確認

割愛(笑