HOME / コンピュータTips / Solaris / NTFS、FAT、FAT32、ext2、ext3のディスクを読む

Date: 2024/09/17 |  このエントリーをはてなブックマークに追加  |  Tags: Solaris opensolaris fat fat32 ntfs ext2 ext3 mount

Linuxでは普通に行えるNTFSなどの他OSのボリュームマウント。しかし、Solarisでは標準ではマウントできないので、ファイルシステムをインストールする必要がある。

一部、LiveCDのSolarisであるBelenixなどでは、標準で入っているのだが。

他OSのファイルシステムなので、「書き込む」ことはやはり怖いが、読むことぐらいさせてくれたって良いでしょう?

ってことで、その方法。

  • 参考サイト:http://blogs.sun.com/pradhap/entry/mount_ntfs_ext2_ext3_in

対応フォーマット

対応フォーマットは下記の通り。括弧の中は-Fオプションで指定する値。

  • NTFS(ntfs)
  • ext2(ext2fs)
  • ext3(ext3fs)
  • fat16(pcfs)
  • fat32(pcfs)

ダウンロード

URLを見る限り、belenixの関係のものなのかな・・・・とか思ったり。

インストール

gzip -dc FSWpart.tar.gz | tar xvf -
gzip -dc FSWfsmisc.tar.gz | tar xvf - 
pkgadd -d .

設問にはallと答える。

ファイルシステムのサポート状態のチェック

Linuxでは

/proc/filesystems

を見るが、Solarisでは/procにはLinuxに比べて様々な情報が出ていない。

これに一番近いのは、

ls /usr/lib/fs

かな。

利用方法

どのパーティションに、NTFSや、FATが入っているのか知っているのならば、

mount -F ntfs /dev/dsk/c1.... /mnt/windir

や、

mount -F ext2fs /dev/dsk/c2... /mnt/linix

などとすればよい。

マウントしようとするディスクのデバイスタイプがわからないとき

詳しくはSolarisのマニュアルに書いてあるが、

format

fdiskなどのサブコマンドを下手に実行しなければ、ディスクは壊しません。

リムーバブルなディスクならば、

format

と、

format -e

の差を見れば、推察が着くでしょう。

私の今の環境ではこんな感じ。

format

Searching for disks...done


AVAILABLE DISK SELECTIONS:
       0. c1d0 <drive type unknown>
          /pci@0,0/pci-ide@1f,1/ide@0/cmdk@0,0
       1. c2t0d0 <DEFAULT cyl 12158 alt 2 hd 255 sec 63>
          /pci@0,0/pci17aa,20a7@1f,2/disk@0,0
Specify disk (enter its number): ^C

format -e

Searching for disks...done


AVAILABLE DISK SELECTIONS:
       0. c0t0d0 <HAGIWARA-ExpressCard SSD-1100-3.78GB>
          /pci@0,0/pci17aa,20ab@1d,7/storage@4/disk@0,0
       1. c1d0 <drive type unknown>
          /pci@0,0/pci-ide@1f,1/ide@0/cmdk@0,0
       2. c2t0d0 <DEFAULT cyl 12158 alt 2 hd 255 sec 63>
          /pci@0,0/pci17aa,20a7@1f,2/disk@0,0
Specify disk (enter its number): ^C

少なくてもこれでわかるのは0番がExpressCARD接続のSSDだってことぐらいか(笑なおUSB等のディスクはこれでわかりますよ。

prtconfの差分をとっても良いかも。

prtpart

先ほどインストールしたFSWpartのもの。

たとえば、

prtpart /dev/rdsk/c1d0p0

Fdisk information for device /dev/rdsk/c1d0p0

Block Size : 512 bytes
Controller : ide
Disk       : cmdk
Capacity   : 111 GB
 
#  start block  # nblocks    startCylSecHd endCylSecHd   OSType
 1: 0000002048   0013578240     0/21/20    82/c8/28      Unknown
 2: 0013580288   0220858368    82/c9/28    ff/ff/ef      IFS: NTFS

これをみて、推察。

mount -F ntfs /dev/dsk/c1d0p0 /mnt

みたいな。

トラブルシューティング

日本語ファイル

真っ当には読めません。少なくても今のところ。

マウント(mount)・アンマウント(umount)を繰り返すとマウントできなくなります。

ntfsに限り、マウントとアンマウントを繰り返していると、そのうち、おかしな状態になることがあります。

例えば、mountコマンド入力時に反応がないなど。

ntfsのファイルシステムドライバは、通常の実装とは異なるようで、マウントすると自分自身がNFSサーバ?になるようです。

mount コマンドの出力例です。

  • /mnt on 127.0.0.1:/ remote/read only/setuid/devices/port=33533/public/vers=2/proto=udp/xattr/dev=4e00005 on 月 12月 10 00:15:07 2007

このとき、実際には下記の通り、mountコマンドが立ち上がっています。

ps -aef | grep mnt

   root  2660  2301   0   00:15:17 pts/6       0:00 grep mnt
   root  2656     1   0   00:15:09 pts/6       0:00 mount /dev/dsk/c1d0p2 /mnt

この場合、mountコマンドが異常状態になっているので、killで終了させ、再びマウントすればOKです。


コンピュータTips/Solaris

Recent Updates

openjdk(SPARC)

SPARC用のJAVA。 最近は新しいバージョンがSPARCでリリースされず、苦労している人も多いのですが、SPARC Solarisの界隈人達がビルドして代わりに使われているものです。 Solaris 11 SPARC jdk builds
»続きを読む

Solaris11のCPU(Critical Patch Unit)の当て方

コンピュータTips/Solaris/Solaris11のCPU(Critical Patch Unit)の当て方

Solaris 11.4には4つのリビジョンがあります。 2024年4月現在、Solaris自体の開発はメンテナンスフェーズになったわけでもなく、SRU毎に、最新機能がモリモリ入っていきます。 GA(Release 版) 一応、無償のOTNライセンスの利用も可能 いわゆる、リリース時点のバージョンのことですが、現在は 利用しません 。 以前は、1〜2年に1度の頻度でリリ …
»続きを読む

Emacs.appで書類(Documents)がアクセス出来ないとき

コンピュータTips/MacOSX/Emacs.appで書類(Documents)がアクセス出来ないとき

Catalina以降の権限問題なので、システム設定のセキュリティとポリシーの中にあるプライバシー内のFull Disk Accessに、Emacs.appと/usr/bin/rubyを入れればすむ。 /usrフォルダを、プライバシーの+から入れるのは、ちょっと面倒なので、あらかじめFinderのお気に入りの中に入れておくと良いでしょう。   rubyが入るのは、Emac …
»続きを読む

SONY WH-1000XM3

自分用メモです。 ノイズキャンセラーの性能が良い。 WH-1000Xのころは、ノイズキャンセラーを有効すると、音は聞こえないのに妙な音圧があったが、それがかなり軽減。個人的には気にならなくなった。 また、WH-1000Xのころは、ノイズキャンセラーを無効にしても、なんか作られたような音が出ていたような気がしたが、割と普通に聞こえる。 USB-Cになったのも良い。飛行機でも使う …
»続きを読む

Catalina(10.15)

Catalina Beta を入れ始めたので、自分用のまとめ。 2019/10/8、Catalinaが振ってきたので製品版用に記載を変えました。 32bitアプリを確認すること。 Activity Monitorで32bitアプリがわかるので、そういうアプリがあるなら代替品を見つけておくこと。 /etc以下のいくつかのファイルをバックアップしておくこと。 /etc …
»続きを読む

ディスクの不良を確認する(iostat -EnのError等)

ディスク関係のスタックをざっくり書くと次の様になっています 例、SAS Expanderを使う場合、 例、AHCIなどを使う場合、 これらのエラーは、次の様なコマンドで知ることができます。 出力結果例 このなかで、 たとえば、SATAディスクを利用している際に負荷が上がってしまい、ディスクの応答が間に合わないシチュエーションでは、Transport Errorが一気に …
»続きを読む

2017年、新年明けまして、おめでとうございます。

日記/2017年、新年明けまして、おめでとうございます。

新年明けまして、おめでとうございます。今年もよろしくお願いします。 昨年中は、皆様にお世話になりました。 昨年は、コツコツと3年程前から行ってきた改革がある程度完成された年で、この先5年、10年を見据えて、次のフェーズへと進む為の土台が完成した年でもありました。 それにキャッチアップする形で、個々の従業員一同が、役割を自覚し、明確に動けた年であったかと考えています。 …
»続きを読む

RSA鍵認証のみにし、Password認証を無効化する

意外に覚えきれなくて、いつも忘れるので、メモついでに残しておきます。 古いOpenSSHや、SunSSHの場合は、これも無効にします。 ユーザ目線でのザックリとした説明を。OpenSSHではなく別のSSH実装も含めて考えているので、OpenSSHのソースをじっくり読んだわけではないため、間違ってたらすみません。 まず、Password認証を無効にする場合、 PasswordAut …
»続きを読む

最新  |  << 前ページ  |  次ページ >>  |  最初