HOME / 日記 / OpenSolarisでscansnap、名刺ファイリングソフトで名刺を管理
Date: 2009/03/12 | | Tags: Solaris, OpenSolaris, sane, scansnap, 名刺ファイリング
仕事柄、年に500枚程度の名刺を交換するわけですが((1日1枚より多いじゃないか!と思う人・・・交流会+展示会のせいです))、ありがたい反面、これの管理が相当大変なのです。
そういうわけで、以前、衝動的に名刺管理ソフトとScanSnapを購入しました。
なんて文明の利器!
以前、来てもらったバイトさんに、入力してもらったものを名刺フォルダに入れ、未入力のものを机に積んでおいたら、あら大変・・・
あっというまに、20cmぐらいの厚みになってしまいました・・・。
続きを入力するしかないわけです。自分で。
そんなわけで、時間節約のためのツールを使うために、時間を割いてセットアップするのですが、なにせSolarisのVirtualBoxはWindowsにUSBポートを見せる機能が(すくなくてもまだ)無いわけで、それ専用にWindowsマシンをどっかから調達せねばなりません。
そこで、懐かしきThinkpad A30(Pentium!!! 1GHz)を探しだし、セットアップ・・・
ところが、3時間たっても、うまいことScanSnapが認識できないわけです。ちなみに、この時期のScanSnapと名刺ファイリングソフトの連携は
この順番なので、そんな難しいはずはないんですが、ScanSnapがどうしてもPDFでしか取り込めず難儀・・・Windowsってエラーログが真っ当にでないのが嫌だ・・・。と、イライラしつつ数時間。
あきらめました。
策を変え、scansnapをSolarisで認識すれば、専用Windowsもいらず、あとはVirtualBoxで名刺ファイリングソフトを実行すれば良い。
そしたら、こんなに素敵なことをしてらっしゃる方がいるじゃないですか!
どうせSolarisでScansnap出来ないだろ・・・と決めてかからず、最初からググればよかった・・・。
これは1年前の話なので、今のOpenSolarisは簡単。sane、確かにいましたね。
探します
pkg search -r sane
出力割愛 :)
インストールします
pfexec pkg install -v SUNWxsane SUNWsane-frontend SUNWsane-backend Creating Plan \ 評価前: UNEVALUATED: +pkg:/SUNWxsane@0.5.11,5.11-0.101:20081119T231407Z +pkg:/SUNWsane-frontend@1.0.14,5.11-0.101:20081119T222459Z +pkg:/SUNWsane-backend@1.0.19,5.11-0.101:20081119T222448Z 評価後: None -> pkg:/SUNWxsane@0.5.11,5.11-0.101:20081119T231407Z None -> pkg:/SUNWsane-frontend@1.0.14,5.11-0.101:20081119T222459Z None -> pkg:/SUNWsane-backend@1.0.19,5.11-0.101:20081119T222448Z None -> pkg:/SUNWgnome-img-editor@0.5.11,5.11-0.101:20081119T221733Z Actuators: restart_fmri: svc:/application/desktop-cache/gconf-cache:default restart_fmri: svc:/application/desktop-cache/icon-cache:default None DOWNLOAD PKGS FILES XFER (MB) Completed 4/4 2067/2067 13.94/13.94 PHASE ACTIONS Install Phase 2371/2371 PHASE ITEMS Reading Existing Index 9/9 Indexing Packages 4/4
ログを監視しつつ、ScanSnapを差し込みます。
tail -f /var/adm/message
Mar 12 01:11:03 hadriel genunix: [ID 408114 kern.info] /pci@0,0/pci17aa,20ab@1d,7/hub@1/device@3 (usb_mid4) offline Mar 12 01:11:03 hadriel pcplusmp: [ID 444295 kern.info] pcplusmp: ide (ata) instance #1 vector 0xf ioapic 0x1 intin 0xf is bound to cpu 1 Mar 12 01:11:06 hadriel usba: [ID 912658 kern.info] USB 2.0 device (usb4c5,1096) operating at hi speed (USB 2.x) on USB 2.0 external hub: device@3, usb_mid4 at bus address 4 Mar 12 01:11:06 hadriel genunix: [ID 936769 kern.info] usb_mid4 is /pci@0,0/pci17aa,20ab@1d,7/hub@1/device@3 Mar 12 01:11:06 hadriel genunix: [ID 408114 kern.info] /pci@0,0/pci17aa,20ab@1d,7/hub@1/device@3 (usb_mid4) online Mar 12 01:11:06 hadriel usba: [ID 349649 kern.info] usba: no driver found for device /pci@0,0/pci17aa,20ab@1d,7/hub@1/device@3/interface Mar 12 01:11:06 hadriel pcplusmp: [ID 444295 kern.info] pcplusmp: ide (ata) instance #1 vector 0xf ioapic 0x1 intin 0xf is bound to cpu 1
usb4c5,1096こんなのが見つかりました。これが、該当のfi-5110EOX2なのでしょう。usb_mid((すべてのusbデバイスドライバがattachされなかったときに、最後にattachされるusbドライバ))に繋がってしまったので、ドライバの追加をします。
pfexec update_drv -a -i 'usb4c5,1096.100' ugen
なぜ、.100がつくか疑問な方は、prtconf -vDをしてusb4c5,1096を検索してみてください:)
再び、ScanSnapを刺しなおしてみたら、テストします。
sane-find-scanner
# sane-find-scanner will now attempt to detect your scanner. If the # result is different from what you expected, first make sure your # scanner is powered up and properly connected to your computer. # No SCSI scanners found. If you expected something different, make sure that # you have loaded a kernel SCSI driver for your SCSI adapter. found USB scanner (vendor=0x0483 [STMicroelectronics], product=0x2016 [Biometric Coprocessor]) at libusb:/dev/usb:483.2016/0 found USB scanner (vendor=0x04c5, product=0x1096) at libusb:/dev/usb:4c5.1096/0 # Your USB scanner was (probably) detected. It may or may not be supported by # SANE. Try scanimage -L and read the backend's manpage. # Not checking for parallel port scanners. # Most Scanners connected to the parallel port or other proprietary ports # can't be detected by this program. # You may want to run this program as root to find all devices. Once you # found the scanner devices, be sure to adjust access permissions as # necessary.
わーい。発見!
xsane
で起動します。
設定を次のようにします。ページ数は両面にすると、1枚2ページなので、適当に偶数の大きな数を設定しておくと良いでしょう。300dpiもあれば、十分OCRが認識してくれます。
ディレクトリは適当でOKです。
そのままだと、A4で読み込まれてしまうので、名刺サイズのエリアだけjpegファイルにするように設定します。
プレビューウインドウをだすには、CTRL+1を押すか、メインウインドウのWindowから、プレビューを表示を選択します。
左のようなプレビューウインドウがでたら、プレビューを取得ボタンを押し、マウスでこのようにエリア指定をします。
あとは、メインウインドウに戻り、スキャンボタンを押せば、JPGファイルを読み込みます。
ここまでくれば、VirtualBoxでやさしく名刺ファイリングProを起動し、名刺認識-ファイルから自動登録(F)で読み込ませていけばOKです。
すばらしい!長年の夢が!
・・・って1年も前から出来たのかorz
Wineで出来るかは試してません。
Solaris侮りがたし!