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Date: 2012/03/31 | | Tags: Power Master LZ-1396B, 急速充電, 充電電池, 電源, USB電源, USB充電池, iPhone, iPhone4, iPhone4S, iPad, iPad2, Android, Optimus LTE
電池タイプ | リチウムポリマー |
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容量 | 3.7V 9600mAh(35,520mWh) |
出力端子 | USB端子1つ |
入力端子 | ミニUSBポート |
出力 | 定格 5V 700mA |
実測出力5V 810mA(最大) iPhone4S | |
実測放電時間 (5V 500mAで13時間) | |
実効容量 Ph = V^2/R = 4.8^2/10*13.06 = 30,105mWh (効率:84.75%) | |
入力 | 定格5V 700mA |
実測入力電流 ACアダプタ(iPhone用) 1010mA(最大) | |
実測入力電流 Mac Book Air 710mA(最大) | |
実測入力電流 Thinkpad T61 660mA(最大) | |
実測充電時間 14時間(11時間半で85%以上の充電が完了) | |
iPhone4Sへの実測充電性能 | 純正ケーブル 500mAh(最大) |
特殊ケーブル 800mAh(最大)、85%充電まで2時間程度(実測)、「準」急速充電程度。 | |
Optimus LTEへの実測充電性能 | 純正ケーブル 450mAh程度 |
急速充電対応のケーブル 800mAh(最大)。「準」急速充電程度。 | |
数珠つなぎ充電 (本機へ充電しながら出力端子への通電) | 不可 |
なんと言ってもこのモバイルバッテリーの特徴は、お値段が3000円代で買えるのに9600mAhという容量。リチウムポリマーを使っているので薄めであることです。ただし250gと若干重め。2.5inchのUSBHDDを持ち歩くような感覚だと思います。リチウムポリマーを使う限りエネルギー密度はそうそう変わらないので、軽くするには容量を減らすしかなく、容量を増やすには重めにするしかありません。ただのトレードオフです。
質感と作りは悪くはありません。シンプルな作りで電源ボタンとLEDで残り容量チェックのためのボタンがある程度です。
デメリットは残念ながらいくつかあります。
まずは放電性能。700mAの出力がありますが、接続デバイスの急速充電に対応していないようです。特殊なケーブルを使わなければ500mAでしか放電できないため、iPhoneもOptimus LTEも結構時間がかかります。特殊ケーブルを使うと800mAぐらいで放電しますが、一般的には「充電が遅い」ただのまどろっこしいモバイルバッテリーということになります。
これだけの容量があるのに出力USBポートが1つしかないのも残念です。出力が実測で800mAなので二股にもできないでしょう。もう少し出力性能の良いのDC-DCコンバータを使ってくれればよかったのですが。
数珠つなぎ充電(この機器を充電しながら出力USBポート先のiPhoneも充電する)することができないため、USBポートがたくさんあるノートを持ってる人向けかも知れません。
地味な問題としては、PCにつなげてもHUBにつなげても最大で1Aで充電しようとします。これはUSBの定格以上なので一般的なHUBやPCにはつなげてはいけないことになります。通常、PCの電源設計は余裕をみるでしょうから、このモバイルバッテリーの設計者の思想的には一般的な最近のPCならこれでOKだと考えているのかも知れません。
入力USBポートがミニUSBなので人によってはそれもネックかも。
総じていうと、この機器の最大のメリットは安くで薄くて大容量ということでしょうか。
満充電には14時間かかりますが、定格放電で13時間と長持ちです。1日で充放電が終わらないので毎日持ち歩くなら、継ぎ足し充電を繰り返す形になるでしょう。空にならないバッテリーを持ち歩くというのも素敵ではありますが、逆に言うとちょっと重い物を持ちすぎてるという解釈もできますかね(笑)
やっぱもう少し良いDCDCコンバータを入れてもらって、USBも2ポートあれば、2台持ちには良かったですかねぇ。
X軸:時間、Y軸:電流
グラフが折れているところが85%ぐらいの充電(トリクル充電になる部分)です。AC電源で70分程度、PowerMaster LZ-1396Bに特殊なケーブルを使うと2時間弱程度です。面倒なので実測してませんが、たぶん通常のケーブルでは500mA充電なので3時間ぐらいじゃないでしょうか。
X軸:時間、Y軸:電圧
負荷は毎度かわらず10Ωのセメント抵抗です。オレンジの一番長いものがLiZO PowerMaster LZ-1396Bです。電圧の変位はほとんどなく、非常に安定しています。すばらしい。
X軸:時間、Y軸:電流
LiZO PowerMasterへの充電の電流を測定してみました。
グラフを見ると11時間半ぐらいで定電圧充電(トリクル充電)になっているので11時間半で85%以上が充電できてることが分かりますが、満充電には14時間必要であることが分かります。