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Date: 2013/02/24 |  このエントリーをはてなブックマークに追加  |  Tags: KBC-D1, モバイルバッテリー, 急速充電, 充電電池, 電源, USB電源, USB充電池, iPhone, iPhone4, iPhone4S, iPad, iPad2, Android, Optimus LTE

SANYO eneloop KBC-D1

写真

スペック

電池タイプeneloop 単3 NiMH電池 2000mAh × 2個
定格容量1.2V 4,000mAh(4,800mWh) enelongへ入れ替えた場合は、1.2V 4,200mA(5,040mWh)
出力端子USB端子1つ
入力端子なし。直接充電できません。
出力定格出力 5V 合計500mA(2ポート)
実測放電時間 Eneloop 5V 500mAで1時間17分。BP Enelong 5V 500mAで1時間23分。
実効容量(eneloop) Ph = V^2/R * H = 4.62^2/10 * 1.29 = 2,761mWh (効率:57.54%)
実効容量(enelong) Ph = V^2/R * H = 4.62^2/10 * 1.40 = 2,986mWh (効率:59.26%)

感想

単三充電乾電池のEneloopが2本入ったモバイルバッテリーです。

スリムでスタイリッシュなので充電しながらスマフォと一緒にスーツのポッケに入れておくのにはGood。問題は1.2V/2000mAhの電池が2つだと単純計算でワット時が4.8Wh。そんなには期待できるエネルギーではありません。

メリットは単三充電乾電池を入れることができる点です。汎用的にジャラジャラと単三充電乾電池を持っている人ならまあありなんじゃないかとは思うのですが、スマフォを充電するとなるとちょっと力不足を感じます。

グラフ

日本製.png

グラフの紫と青です。Eneloopだと続時間は1時間17分。せっかく単3充電電池がはいるので、BPのEnelong 2100mAhに入れ替えましたが、これでも1時間23分。効率は低めです。

ニッケル水素電池について

ちなみにEnelongはEneloopと同じく、自然放電しにくいタイプの充電電池です。Eneloopでは1年後に90%程度の電力が残ると公称していますが、Enelongは85%を公称値としています。

1年後の理論値は、

  • Eneloop 2000mAh
    • 2000mAh × 0.9 = 1800mAh
  • Enelong 2100mAh
    • 2100mAh × 0.85 = 1785mAh

ニッケル水素は、なんとなーく次の特性があります。

  • 容量を増やすと……
    • 放電が速くなる
    • 充電回数が減る
    • 重くなる
  • 容量を減らすと……
    • 放電が遅くなる
    • 充電回数が増える
    • 軽くなる

そういえば、一時期2700mAhのエネルギーを持つ単三のニッケル水素充電電池がでていたのですが、充電すると2週間程度で放電してしまって充電したまま取り置きが全くできない何とも使いづらい電池になっておりました。

細かな技術革新で効率はちょっとづつ変わっているのですが、まーこんな感じの特性があるのだなと思ってれば良いかと思います。

単三乾電池サイズでニッケル水素では、このぐらいのエネルギー密度だということでしょう。さらに余談ですが、単三乾電池サイズのリチウムイオン電池に14500というのがあります。概ね3.6V/750mAhぐらいのパワーなので2.7Wh程度。ニッケル水素が2.4Whなのでこのサイズだと、ほんのわずかリチウムイオンの方が電力を持っていると言ったところでしょうか……。

ニッケル水素電池については、ツイッターやFacebookで要望を頂いたら書くことにしましょう。


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