HOME / スマフォTips / モバイルバッテリー / モバイルバッテリー製品レビュー / RAVPOWER RP-PB26 18200mAh
Date: 2015/05/26 | | Tags: RAVPOWER RP-PB26, モバイルバッテリー, 急速充電, 充電電池, 電源, USB電源, USB充電池, iPhone, Android, iPad
最近、Amazonでよく見るようになってきたRAVPOWERのモバイルバッテリーです。
容量は18,200mAhと、スマフォ、タブレット用としてはかなり大型サイズのほうです。Anker M3、Cheero Power Plus 3などと購入検討しているユーザも多いと思うので、これとの比較も交えてみたいと思います。
電池タイプ | 3.7Vのリチウムイオン電池 18650が6本か7本? |
---|---|
定格容量 | 3.7V 18,200mAh(67.3Wh) |
出力端子 | USB端子3つ |
入力端子 | マイクロUSBポート |
出力 | 定格出力 5V 1A/iSmart出力1.5A/iSmart出力2.4A 3ポート合計4.9A。 ※「iSmartとは充電ポートに接続された機器を自動的に検知し、最適な電流を送り、フルスピードで安全に充電できる機能」とのこと。マニュアルより抜粋。 |
出力電圧平均 4.65V | |
実測放電時間 (5V 500mA(10Ω負荷時)で26時間46分) | |
実測Ah換算 15668mA | |
実効容量 Ph = V^2/R * H = 4.65^2/10 * 26.78h = 57,97mWh (効率86.08%) | |
入力 | 定格5V 1.8A |
実測入力電流 ACアダプタ(2.1A対応アダプタ利用時) 2050mA(最大) | |
実測充電時間 x時間x分 (マニュアルでは約時間と記載) | |
数珠つなぎ充電 (本機へ充電しながら出力端子への通電) | 不可能 |
LEDライト | あり |
マニュアルの日本語がちょっとばかり怪しいものの、全般的に丁寧な作りを感じます。
何よりも特徴はサイズで、67Wh(3.7V換算で18200mAh)もあるのは、ヘビーユーザには魅力的に映るかもしれません。もちろんその分、大きいのですが、イメージがつきやすいように、Cheero Power 3 Plus、Anker Astro M3と並べて写真を撮ってみました。
厚みはどれも一緒ぐらいですが、面積が違いますね。横幅はCheero Power 3 Plusと同じぐらい。長さはAnker Astro M3よりも長いです。
ポートは3ポート。ここからわかるように、スマフォ+タブレットだけのユーザにはいささかオーバースペック気味(持ち歩くにはちょいと重い)です。つまり、これをこえるガジェットを持つ人用のチョイスだと思われます。全部のポートでフルスペックの充電速度がでるため、いわゆるファブレット(iPhone6 Plusなどの大型サイズのスマフォは1.5A充電します)や、タブレット、これらに加えてプラスワンのガジェットを持つ人には良いかもしれません。たとえば、デジカメ、ゲーム機などじゃないでしょうか。
液晶に現在の容量が表記されていることも、大きいバッテリーにはいいかもしれません。チャージしてる充電容量が100段階でわかると言うことですから。Anker Astro M3は3段階、Cheero Power 3 Plusは4段階わかるわけですが、この商品は100段階。まあ、実際には10段階ぐらいわかれば、実際問題ほとんどのバッテリーで困らないわけですけれど、他のメーカーさんにもちょっと見習って欲しいところです。
目立たないですが、LEDライトがついていることも嬉しいでしょう。震災時に暗い道を歩いた経験がある人にとって、ほんの少しでも光るLEDライトがあると、安心に繋がります。
ケースのプラスチックは少し柔らかめ。持った感じの質感は余り良くないのですが、全体的な作りは悪くないきがします。
バッテリーは僕がCREEのLEDライトとかでよく使っている18650ではないかなぁと。(→18650についてはモバイルバッテリー12の法則と、18650取り外し型のベンチ結果を参照)。
せっかくなのでCheero Power 3 Plus、Anker Astro M3、Astro 3Eとグラフを重ねてみました。赤がCheero Power 3 Plus 赤がASTRO 3E、青がM3、そして紫がRAVPOWER RP-PB26です。
揺れが気になりますが、単なるセメント抵抗でのベンチなので、私の計測環境の問題もあります。500mAでは余裕の1日越え放電ができるようです。
これもせっかくなのでCheero Power 3 Plus、Anker Astro M3、Astro 3Eとグラフを重ねてみました。緑がCheero Power 3 Plus、赤がAstro 3E、青がM3、そして紫がRAVPOWER RP-PB26です。
容量が多いため、一番時間はかかるのですが、スタート時は2A充電から開始し、ジワジワと電流を下げていくものの、11時間を越えたところでトリクル充電に変わり、14時間ぐらいでフル充電ができます。
もちろん容量が多いのでその分、時間がかかるわけですが、この機種の特徴である「液晶の容量パーセント表示」があるおかげで、充電中、どのぐらい充電しているのがわかります。
ですから、なにもMAXまで充電しなくても、からっぽから一晩で6〜7割ぐらいは充電できているというのが目で見てわかります。これはメリットでしょう。
やはり持ち歩きたいものがなにか、次第じゃないでしょうか?
実際問題、スマフォ1台を持ち歩くだけの人には、よほど長いキャンプでもしない限りいらないと思いますし、スマフォ+タブレットのユーザにもいささかオーバースペックです。宿泊先で充電ができない「並び組」みたいな状態ならありですけれど。
となると、ガジェットを多量に持ち歩いたり、ゲーム機などを別で持ち歩く人に良いのかも知れません。
67.3Whもあると、そろそろノートパソコンの充電が、視野に入ってくるのかなぁと思うわけですが、HyperJuice、Power Gorilla、enecycle のような商品は100Wh越えですから、それはもう少し上のグレードになりますね。
それにしても、5Vでは辛いので、そろそろ本体の充電速度向上と、数珠つなぎ充電が欲しいところです。確かに Qualcomm ® QuickCharge のように電圧を上げる規格はありますが、こういうバッテリーに、複雑な仕組みはいらないと思うので、
こんなのがあると理想でしょうか。