HOME / スマフォTips / モバイルバッテリー / モバイルバッテリー製品レビュー / Cheero Power Plus 3 13400mAh

Date: 2015/01/13 |  このエントリーをはてなブックマークに追加  |  Tags: Cheero 3 Plus, Anker M3, モバイルバッテリー, 急速充電, 充電電池, 電源, USB電源, USB充電池, iPhone, iPad, Android

Cheero Power 3 Plus

2014年年末に話題になった、Cheero Power 3 Plusのレビュー。

Cheeroは、Amazonでは、Ankerと双璧をなす人気のモバイルバッテリーメーカーです。

同価格帯としては、Anker M3あたりと比べてる人が多いようなので、あえて先に出たAnker M3と比較しながら書こうと思います。

最初に書いて置きますが、Cheero Power Plus 3 13400mAhは、3.6Vの13400mAなのでW換算だと48.240Wh、Anker Astro M3だと、3.7Vの13,000mAhなので、W換算だと48,100mWhでほとんど誤差範囲と言うことになりますね。このブログ見てる人にそういう早計な方はいないとは思いますが、「400多いからこっち買おう」という意味がわからない理由で選ばないように(笑)

写真

IMG_1128.JPG

スペック(測定中)

電池タイプ3.6Vのリチウムイオン電池 18650。Panasonic NCR18650Bかも?
定格容量3.6V 13,400mAh(48,240mWh)
出力端子USB端子2つ。1Aと2.4Aポートあり
入力端子マイクロUSBポート
出力定格出力 5V 合計3.4A(2ポート合計)
出力電圧平均 4.833V
実測放電時間 (5V 500mA(10Ω負荷時)で17時間55分
実測Ah換算 11311.50mA
実効容量 Ph = V^2/R * H = 4.833^2/10 * 17.91h = 41,854mWh (効率86.76%)
入力定格5V 2A
実測入力電流 ACアダプタ(2.1A対応アダプタ利用時) 1780mA(最大)
実測充電時間 7時間54分 (マニュアルでは約8時間と記載)
Androidへの実測充電性能純正ケーブルにて、XX%充電までX時間弱、フル充電がX時間弱。
数珠つなぎ充電
(本機へ充電しながら出力端子への通電)
不可

感想

実は、僕がCheeroのバッテリーはこれが初めてです。こんなに沢山のモバイルバッテリーを持っているのに、以外にもCheeroには手を出していなかったのでした。これは、たまたまで、別に避けていたわけではないのですが、Amazonなどのレビューではやっぱり良いんだろうなとずっと思ってはいました。

Cheero Power Plus 3の箱を開けるとわかるのは、日本製らしい細やかさでしょうか。

IMG_1127.JPG

書いてる内容も、ちょっとだけ日本人の心に響きます。

マニュアルも丁寧できちっとした作りです。小さいながら、定格も含め、Q&Aなど、きちんと書かれており、サポートに関しても明記してあります。保証は6ヶ月。Anker M3が18ヶ月なのと比べると短めです。モバイルバッテリーは半年ほどで壊れる物もあるので、1年はほしいところですが、リチウムイオン電池を含め、日本製を利用しているという自負なんでしょうか?

バッテリーは僕がよく使う18650です。(→18650についてはモバイルバッテリー12の法則と、18650取り外し型のベンチ結果を参照)。

IMG_1137.JPG

以前、私は、「18650はリチウムポリマーに比べると、安全性は高いが、金属の筒に入っているから重い」と書きましたが、この商品は軽さを売りにしています。

通常、モバイルバッテリーは容量を大きくするには、沢山の数が必要なので重くしなくてはなりません。

軽さを売りにするならリチウムポリマーが軽いのですが、ユーザが持ち運ぶモバイルバッテリーに必要な強度を考えると、リチウムポリマーであれば丈夫なシールドが必要です。それを考えると最初からシールドされている18650を選び、シールドを軽めにした方がいいという思想になるのでしょうか? なるほど・・・と考えさせられます。

もう一つの軽くするアプローチは、性能の良い18650を選び、本数を減らすことです。

リチウムイオン電池の18650は、せいぜい3000mAhぐらいだと、以前どこかで書いたことがあります。確かに中華やUltraFireの電池は表記の容量ほど出力がでないことが多く(注:リチウムイオン電池は出力のアンペア数が少なければ少ないほど長持ちするので、ものすごくチョロチョロ使えば、もしかしたら中華のバッテリーでも、表記程度にはアウトプットがあるのかもしれません)、逆にパソコンからかち割った電池(旧Sanyo、現Panasonic)などの方が長持ちします。

このCheero Power Plus 3 13400mAのページには、「安全製を考えて、日本製電池。」と

書かれています。

見るからに、Panasonic NCR18650Bっぽい電池が4本。これが13400mAh/4=3350mAhなので、だいたい定格通りです。ちなみにこのNCR18650Bは、18650の本命なので、そのうち懐中電灯のために5〜6本買おうと思っていたんですが、実は1本高いんですよね。

4本買うより、これ買った方がやすいんじゃない?って感じです(モバイルバッテリーをばらすのは危険なので、みなさん絶対に辞めましょう)。

そんなわけで、僕が思わずポチった理由もわかったんじゃないでしょうか?

グラフ

Cheero Power Plus 3 13400mAhからの500mAh放電

Cheero 3 Plusからの放電.pngCheero 3 Plusからの放電.png

せっかくなのでAnker Astro M3、Astro 3Eとグラフを重ねてみました。赤がASTRO 3E、青がM3、そして緑がCheero Power 3 Plusです。

この評価で難しいのは出力の時間と電圧です。Anker Astro M3の方が時間が長いのですが実測での総供給量は誤差レベルです。

Anker Astro M341,994mWh
Cheero Power Plus 3 13400mAh41,854mWh

総容量はAnker Astro M3ですが、出力電圧の揺れが気になるならCheero Power Plus 3でしょうか。

Cheero Power Plus 3 13400mAhへの充電

Cheero 3 Plusへの充電.png

せっかくなのでAnker Astro M3、Astro 3Eとグラフを重ねてみました。赤がAstro 3E、青がM3、そして緑がCheero Power 3 Plusです。

充電時間は8時間を切り、Anker Astro M3よりも高速です。

しかし実は気になる点があります。途中、1〜2時間のあたりでグラフの凹みが目立つことです。 

そこで、次の表をみてください。

ケーブル名長さ充電電流
Cheero Power Plus 3 付属のケーブル0.8m1.33A
ELECOM MPA-AMBSW02BK 0.2m1.86A
ELECOM MPA-AMBSW12BK1.2m0.85A
落ちてたケーブルその10.5m1.47A
落ちてたケーブルその20.5m1.64A

ELECOMのMPA-AMBSWは、僕がいつも使ってる、お気に入りケーブルです。落ちてたケーブルというのは、僕のケーブル入れから拾ってきてるので、何かの付属品だったか、ちゃんとしたメーカーのケーブルかどちらかだと思います。

つまり、ケーブルの品質によって充電時間がかなり異なるのです。

ちなみに・・・・ここまで来ると測定回路や、ケーブルの品質がかなり影響してる気もします。そもそも2Aって2.5Ωなんですよ? USBって5Vで電圧が低すぎるから、わずか0.1Ωずれるだけで大きく計算結果がずれるのです。充電回路と電池自体の内部抵抗もかなり影響してるはずです。だから出力電圧も安定した方がいいという見方もあるわけですが、ケーブルだけでものすごく違うってのは覚えておいても良いかと思います。

最近は5V 3Aとか言ってる狂ってる機種があるみたいですからねぇ。

だから、新しいMacBook Airで採用されるUSB 3.1から、Profile5では20V、5Aになるわけですよ。

まとめ

個人的には質感が良いこと、軽さなどの理由から、最近はCheero Power Plus 3を持ち歩いています。

また合計出力が、3.4Aなのも良い点です。Anker Astro M3は2.1Aですからね。iPhone5Sまでは良かったのですが、iPhone6で電流1.6A取るようになったから、持ち歩くデバイスが変わったこともありますね。

Anker Astro M3とは完全にキャラが被るので、どっちを持ち歩いても良いのですが、バッグへの収まり具合で良いんじゃないでしょうか。

個人的には、実際これだけの容量は使わないので、18650電池2本入りと3本入りが欲しいですね。


スマフォTips/モバイルバッテリー/モバイルバッテリー製品レビュー

Recent Updates

openjdk(SPARC)

SPARC用のJAVA。 最近は新しいバージョンがSPARCでリリースされず、苦労している人も多いのですが、SPARC Solarisの界隈人達がビルドして代わりに使われているものです。 Solaris 11 SPARC jdk builds
»続きを読む

Solaris11のCPU(Critical Patch Unit)の当て方

コンピュータTips/Solaris/Solaris11のCPU(Critical Patch Unit)の当て方

Solaris 11.4には4つのリビジョンがあります。 2024年4月現在、Solaris自体の開発はメンテナンスフェーズになったわけでもなく、SRU毎に、最新機能がモリモリ入っていきます。 GA(Release 版) 一応、無償のOTNライセンスの利用も可能 いわゆる、リリース時点のバージョンのことですが、現在は 利用しません 。 以前は、1〜2年に1度の頻度でリリ …
»続きを読む

Emacs.appで書類(Documents)がアクセス出来ないとき

コンピュータTips/MacOSX/Emacs.appで書類(Documents)がアクセス出来ないとき

Catalina以降の権限問題なので、システム設定のセキュリティとポリシーの中にあるプライバシー内のFull Disk Accessに、Emacs.appと/usr/bin/rubyを入れればすむ。 /usrフォルダを、プライバシーの+から入れるのは、ちょっと面倒なので、あらかじめFinderのお気に入りの中に入れておくと良いでしょう。   rubyが入るのは、Emac …
»続きを読む

SONY WH-1000XM3

自分用メモです。 ノイズキャンセラーの性能が良い。 WH-1000Xのころは、ノイズキャンセラーを有効すると、音は聞こえないのに妙な音圧があったが、それがかなり軽減。個人的には気にならなくなった。 また、WH-1000Xのころは、ノイズキャンセラーを無効にしても、なんか作られたような音が出ていたような気がしたが、割と普通に聞こえる。 USB-Cになったのも良い。飛行機でも使う …
»続きを読む

Catalina(10.15)

Catalina Beta を入れ始めたので、自分用のまとめ。 2019/10/8、Catalinaが振ってきたので製品版用に記載を変えました。 32bitアプリを確認すること。 Activity Monitorで32bitアプリがわかるので、そういうアプリがあるなら代替品を見つけておくこと。 /etc以下のいくつかのファイルをバックアップしておくこと。 /etc …
»続きを読む

ディスクの不良を確認する(iostat -EnのError等)

ディスク関係のスタックをざっくり書くと次の様になっています 例、SAS Expanderを使う場合、 例、AHCIなどを使う場合、 これらのエラーは、次の様なコマンドで知ることができます。 出力結果例 このなかで、 たとえば、SATAディスクを利用している際に負荷が上がってしまい、ディスクの応答が間に合わないシチュエーションでは、Transport Errorが一気に …
»続きを読む

2017年、新年明けまして、おめでとうございます。

日記/2017年、新年明けまして、おめでとうございます。

新年明けまして、おめでとうございます。今年もよろしくお願いします。 昨年中は、皆様にお世話になりました。 昨年は、コツコツと3年程前から行ってきた改革がある程度完成された年で、この先5年、10年を見据えて、次のフェーズへと進む為の土台が完成した年でもありました。 それにキャッチアップする形で、個々の従業員一同が、役割を自覚し、明確に動けた年であったかと考えています。 …
»続きを読む

RSA鍵認証のみにし、Password認証を無効化する

意外に覚えきれなくて、いつも忘れるので、メモついでに残しておきます。 古いOpenSSHや、SunSSHの場合は、これも無効にします。 ユーザ目線でのザックリとした説明を。OpenSSHではなく別のSSH実装も含めて考えているので、OpenSSHのソースをじっくり読んだわけではないため、間違ってたらすみません。 まず、Password認証を無効にする場合、 PasswordAut …
»続きを読む

最新  |  << 前ページ  |  次ページ >>  |  最初