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Date: 2008/09/01 | | Tags: OpenSolaris, OpenSolarisOS, pkg, IPS, 利用方法, 逆引き, 一覧
逆引き辞典的な記述をしておきます。
pkg refresh --full
これでレポジトリを最新の状態にする。
インストールされているパッケージの一覧(ローカルのみ)
pkg list
全パッケージの一覧(リモートも含む)
pkg list -a
ローカルのパッケージを探す。
pkg search 何かの名前
リモートにあるパッケージを探す(普通はこちらを使う)
pkg search -r 何かの名前
基本、
pkg search -r 欲しいソフトの名前
出てきた一覧をみて、正しい名称をしり、
pkg install 正しい名前
でインストールを行う。
これも、searchコマンドを利用する。(従来のpkgchk -lp)
pkg search /usr/sbin/pkgadd
そのプログラムがリモートだった場合、-rをつける。
pkg search -r /usr/sbin/pkgadd
メタキャラクタも指定できる
pkg search -r '*pkgadd*'
自分のホスト内にあるとき
pkg info SUNWsmbskr
リモートにあるとき
pkg info -r SUNWsmbskr
自分のホストにあるとき、
pkg contents SUNWzlib
リモートにあるとき
pkg contents -r SUNWzlib
自分のホストにあるとき、
pkg contents -m entire
リモートにあるとき
pkg contents -mr entire
pkg list -u
cronなどでは、こんなスクリプトを作っておき、
#!/bin/sh pkg refresh --full pkg list -u 2>&1 | grep -v 'no installed packages have available updates'
こんな風にcrontab -eで登録するとよい
0 4 * * * [ -x /opt/JPC/sbin/check_update_pkg ] && /opt/JPC/sbin/check_update_pkg
※ディレクトリは勝手に変えましょう。
インストールと同じく、pkg installを利用する。
yum upgradeなどのように、環境全体のアップデートする場合は、下記のように行う。ただし、この方法よりもブート環境を作成した方が良い。
pkg install -v entire
インストールする内容がどれだけあるのかを調べるだけ(ドライラン)の場合は、
pkg install -nv entire
※ブート環境が作られないため、何かあっても戻ることができない。これは、一般的なLinuxのアップデートやWindowsと同じで、アップデートじに破損が起きることが多い。OpenSolarisの場合、beadmなど、zfsを利用したブート環境のスナップショットを取ることができるので、下記の方をおすすめする。
※なおZoneなどのVPS環境では、GRUBがないため、beadmを利用し、boot後に環境を制御する必要がある。
ブート環境とは、beadm listで出てくるブートセットである。
grubで名前が登録されており、いつでも登録した環境に戻ることが出来るのが特徴。なので大型のアップデートには、この方法を利用すると良い。
pkg install -v SUNWipkg pkg image-update
image-updateでは、yumやaptなどのアップグレードと違い、別のブート環境にアップデートされている。
したがって、カーネルなどのアップデートに失敗しても、GRUBの選択をすれば、簡単に元の環境でBootができる。
作成されたboot環境は、下記のように参照可能。
/usr/sbin/beadm list
2008.05のDiscでインストールされている環境には、日本語環境にてアップデートにはバグがある。このワークアラウンドは下記の通り。
pfexec mount -F zfs rpool/ROOT/opensolaris-1 /mnt pfexec /mnt/boot/solaris/bin/update_grub -R /mnt
すでに、やってしまったあとなら、起動せずに再起動を繰り返しているはず。GRUBで古い方を選択し、/mntに該当のrootボリュームをマウントしてから、上記のようにboot_archiveを作ればよい。
pkg.opensolaris.orgが重く、download install繋がらない、あるいはタイムアウトが起きてしまって処理が終わらないならば、タイムアウトの時間を延ばします。
PKG_CLIENT_TIMEOUTにタイムアウト値を設定できるので(デフォルトは30)、適当に増やして忘れると、何となく成功します
env PKG_CLIENT_TIMEOUT=120 pkg image-update
等。
2008.11以降、リリースレポジトリと、開発レポジトリが割れている。
リリース | http://pkg.opensolaris.org:80/release |
開発 | http://pkg.opensolaris.org:80/dev |
リリース(旧参照方式) | http://pkg.opensolaris.org:80/ |
古い環境からのアップデートではreleaseレポジトリを参照しないので、次のようにしてリリースレポジトリに変更しておくと良い。
pkg set-authority -O http://pkg.opensolaris.org:80/release opensolaris.org
念のため・・・
pkg refresh --full pkg rebuild-index
pkg set-authority -P http://pkg.opensolaris.org:80/dev dev
これで、image-updateすると、developperビルドを追っかけます。それなりに危険です。-Pがついているのがポイントです。
さまざまなレポジトリを追加することで、OpenSolarisのアプリケーションを簡単に追加することが出来るが、それぞれのレポジトリを運営ポリシーを調べておかないと、意図せずトラブルになることがあるので注意。
それ以外にも他のレポジトリがある。
contrib
pkg set-authority -O http://pkg.opensolaris.org/contrib contrib
pending
pkg set-authority -O http://pkg.opensolaris.org/pending pending
dev(この方法ではdevのレポジトリを追加したいときだけ明示的に指定できる。-Pをつけないため。)
pkg set-authority -O http://pkg.opensolaris.org/dev dev
opensolaris.orgで行っているレポジトリについては下記を参照。
Sunfreewareのレポジトリを追加
pkg set-authority -O http://pkg.sunfreeware.com:9000 sunfreeware.com
blastwaveのレポジトリを追加
pkg set-authority -O http://blastwave.network.com:10000 blastwave.com
必ずこれを行っておく
pkg refresh --full
そのうち作るかも・・・
メモ・・・
ただし、単なるコピーではないので、タイムスタンプがあわないのが問題。