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Date: 2008/07/20 |  このエントリーをはてなブックマークに追加  |  Tags:

Solaris / opensolarisのpppの設定

テストしたデバイス

  • au cdmaWin系。
    • 実際にやったのは、W44T、W54T。たぶん、何でも同じ。
  • E-MOBILE em-one。
    • たぶん他のも同じ。

inetmenu

inetmenuは若干古いので注意が必要だが、挙動を理解してあげれば割と便利。

SXCEやOpenSolarisの場合は、Network Auto Magicが動く。これとは機能が若干かぶるため、あえてnwamをつかうという選択肢もある。

特徴
nwam常駐して、有線LAN、無線LANを勝手に見つけてくれる。pppはないので、別途pppの設定ソフトをいれなくてはならない。便利だが自動的に見つけ損なったとき、nwamをreflesh、restartするぐらいしかやることがない。
inetmenu設定を切り替えるのが主体

inetmenuを使うなら、nwamをdisable。行うことがかち合うので。

svcadm disable nwam

こちらに結構細かく書いてあるので、要は足りそうなのだが・・・・

  • http://jp.sun.com/communities/0701/feature02.html

ダウンロードはここから

  • http://opensolaris.org/os/community/laptop/inetmenu/

Zoneで利用するはずはないので、

pkgadd -G -d inetmenu-2.3.2.pkg

とインストール、終了後、下記のように言われる。

If you want to run this as non-root, add Ginetmenu to your
profile in /etc/user_attr.
e.g. <you>::::type=normal;profiles=Ginetmenu

/etc/inetmenu/inetmenu-startup

なぜか、ぶちぶち切れてしまって困るので、切れたら自動的に再接続するスクリプトを書いてみた。

ppp_keepalive

これは、ディスコンです。pppdialerを参照のこと。

fileppp_keepalive.pl

keepaliveと言うよりは、auto-redialだね。

inetmenuで接続が終わると、

pppd call ISP名

で接続をされるはずなので、その状態で、このコマンドを実行するとよい。

うまく接続してるとoが出つづけ、切れるとkがでて、pppdをkillする。その後、pppdコマンドで自動的にリダイアルするというもの。

実にQuickHackなので、ソース見て適宜なおすといいかと。

pppdialer

次の機能があります

  • pppdを自動的に実行する。
  • pingが通らないようになったら、自動的に再接続を試す。
    • 移動中など、電波の調子が悪くても執念でリダイアルする。
    • ケータイで通信中、電話がかかってきたとき、電話切断で執念で元に戻す。
  • 疎通状態を画面に出すoがping成功、nはping不可能など。
  • -Wオプションで、マルチプロセッサのワークアラウンドを自動的にする
  • /etc/ppp/pears/fileの中、#/devices/pci@0,0/pci17aa,20aa@1a,1/device@1:0のようにコメントを設定しておくと、自動的にtermを見つけ出す。USBモデムを指したポートや、状況によってtermの番号が変わったときに便利。
  • その他、執念のTips(笑

パッケージ化しました。

fileJPCpppdialer-1.0alphaJ01.pkg.bz2

例:emobileの設定

/etc/ppp/peers/emobile

#/dev/term/1
#/devices/pci@0,0/pci17aa,20aa@1a,1/device@1:0
460800
updetach
noipdefault
usepeerdns
defaultroute
passive
noccp
novj
crtscts
idle 120
noauth
lock
name em
#debug
#connect "/usr/bin/chat -e -f /etc/ppp/emobile-chat"
connect "/usr/bin/chat -f /etc/ppp/emobile-chat"

/etc/ppp/emobile-chat

ABORT   BUSY
ABORT   'NO CARRIER'
REPORT  CONNECT
TIMEOUT 10
"" ATZ
OK      "AT&C1&D2"
SAY     "Calling E-MOBILE\n"
TIMEOUT 60
OK "ATDT*99***1#"
CONNECT \c

/etc/ppp/pap-secretに、次の1行を加える

em emobile em

この状況で

pppdialer -W -c emobile

と実行すると、oが出てる間、コネクションが維持してることがわかります。

例:auの設定例

/etc/ppp/peers/au

#/dev/term/0
#/devices/pci@0,0/pci17aa,20aa@1d/communications@2/modem@0:0
#/dev/cua/1
#115200
#230400
460800
#921600
#debug
updetach
noipdefault
usepeerdns
defaultroute
passive
noccp
novj
crtscts
idle 120
noauth
lock
connect "/usr/bin/chat -f /etc/ppp/au-chat"

/etc/ppp/au-chat

ABORT   BUSY
ABORT   'NO CARRIER'
REPORT  CONNECT
TIMEOUT 10
"" ATZ
OK      "AT&C1&D2"
SAY     "Calling PacketWIN\n"
TIMEOUT 60
OK "ATDT*99**24#"
CONNECT \c

pap-secretには、自分のIDとPWを書く。

実行例

pppdialer -W -c emobile

au(+DION?)との組み合わせは強烈、なんと何かしらの理由で疎通が取れなくなって、pingが繋がらなくなったとしても、しばらくは同じIPが採番されます。

従って、TCPの再送期間でなんとかなれば、sshのセッションは残るし、ircなども繋がりっぱなしなのに、pppはおかしくなったらさっさとリダイアルするということもします。

また、移動中、電話がかかってきて、いったんUSBモデムであるケータイを抜いて再び刺しても、執念で元の接続にもどしたりします。

執念が足りないときは、ログや、状況を詳細に書いて下記にコメントよろしく(笑)


pppの設定


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