HOME / コンピュータTips / Solaris / PATHの設定

Date: 2024/10/06 |  このエントリーをはてなブックマークに追加  |  Tags: solaris opensolaris path

Solarisはその歴史上、BSDを経て、SVR4に変化、そしていま、Linuxに対する歩み寄りをしていることもあり、PATHの設定が難しい。

私が知ってる限り:D

パス名説明
/bin,/usr/binPOSIXのデフォルト的なもの
/sbin,/usr/sbinPOSIXのデフォルト的なスーパーユーザ用
/usr/sfw/binSunがSolarisのインストールディスクの中で追加したフリーソフト。
/usr/ccsSunの開発系?
/usr/ucbBSD系のツール群。Solarisにとっては、Solarisと言われる以前のものとの互換のためにある
/usr/xpg[46]/binX/Open Portability Guide関係のもの。WikiPedia
/usr/dt,/usr/openwin,/usr/X11X系
/opt/sfw/binCompanion Disc系で、インストールされるもの
/opt/csw/binBlastwave.orgで配布されているもの。pkg-getでインストールする
/opt/JPC/bin参考:私が私用に作るパッケージ
/usr/local/bin管理者が自分自身の出てコンパイルしたもの。SunSiteのパッケージもの。

などなど。

これらのPATH設定は、順番が非常に意味を持つ。

なぜなら同名のコマンドが至るところにあるためだ。

これは何故かというと、Solarisがいろいろな経緯をもって進化したからだ。その頃に作られたシェルスクリプトなどが動作するためには、同じオプション、同じ結果がでてこないと互換性を取ることが出来ない。UNIXはとにかくいろいろなリビジョンがある。

従って、たとえばシェルでは便利なPATHが設定されたとしても、Makefileを利用したときは、開発者と同じ環境でないと、configureではエラーが出る可能性がある。なぜなら開発者と同じタイプのコマンドを利用しなくてはならないためである。

従って、なるべくrootでは標準のままのPATHにしておき、必要に応じて環境変数を設定するのが良いだろう。

私の環境・・・

次のようにPATHを設定している。

PATH=/bin:/usr/bin:/sbin:/usr/sbin:/opt/JPC/bin:

/usr/sfw/bin:/opt/csw/bin:/usr/local/bin:/usr/ccs/bin:

/usr/ucb:/usr/X/bin:/usr/dt/bin:/bin

LD_LIBRARY_PATHS=/usr/lib /usr/sfw/lib /opt/sfw/lib /opt/csw/lib /usr/X11/lib /usr/openwin/lib /opt/JPC/lib /usr/local/lib

私はコマンドラインではcshを使っているので、.cshrcでは、このように設定している。

#       PATH SETTINGS
        setenv EXPAND_PATHS '/opt/JPC/bin /opt/JPC/sbin \
/usr/sfw/bin /opt/sfw/bin /opt/csw/bin /opt/SUNWspro/bin \
/usr/local/bin /usr/local/sbin'
        setenv EXPAND_PATH ""
#       GROUP EXPAND PATH
        setenv GROUP_EXPAND_PATHS "~/bin/${OSTYPE}/${MACHTYPE} \
~/bin ~/bin/${OSTYPE}/${MACHTYPE}"
        setenv GROUP_EXPAND_PATH ""
        foreach add_path (${EXPAND_PATHS})
            if ( -d ${add_path} ) then 
                setenv EXPAND_PATH "${EXPAND_PATH} ${add_path}"
            endif
        end
        foreach add_path (${GROUP_EXPAND_PATHS})
            if ( -d ${add_path} ) then 
                setenv GROUP_EXPAND_PATH \
"${GROUP_EXPAND_PATH} ${add_path}"
            endif
        end
        set path=(/bin /usr/bin /sbin /usr/sbin ${EXPAND_PATH} \
/usr/ccs/bin /usr/ucb /usr/X/bin /usr/dt/bin ${GROUP_EXPAND_PATH} )


#       LD_LIBRARY_PATH SETTINGS
        setenv LD_LIBRARY_PATHS "/usr/lib /usr/sfw/lib /opt/sfw/lib \
/opt/csw/lib /usr/X11/lib /usr/openwin/lib /opt/JPC/lib /usr/local/lib"
        setenv LD_LIBRARY_PATH "/lib"
        foreach add_path (${LD_LIBRARY_PATHS})
            if ( -d ${add_path}/amd64 ) then 
                setenv LD_LIBRARY_PATH "${LD_LIBRARY_PATH}:${add_path}/amd64"
            endif
            if ( -d ${add_path} ) then 
                setenv LD_LIBRARY_PATH "${LD_LIBRARY_PATH}:${add_path}"
            endif
        end

コンピュータTips/Solaris

Recent Updates

openjdk(SPARC)

SPARC用のJAVA。 最近は新しいバージョンがSPARCでリリースされず、苦労している人も多いのですが、SPARC Solarisの界隈人達がビルドして代わりに使われているものです。 Solaris 11 SPARC jdk builds
»続きを読む

Solaris11のCPU(Critical Patch Unit)の当て方

コンピュータTips/Solaris/Solaris11のCPU(Critical Patch Unit)の当て方

Solaris 11.4には4つのリビジョンがあります。 2024年4月現在、Solaris自体の開発はメンテナンスフェーズになったわけでもなく、SRU毎に、最新機能がモリモリ入っていきます。 GA(Release 版) 一応、無償のOTNライセンスの利用も可能 いわゆる、リリース時点のバージョンのことですが、現在は 利用しません 。 以前は、1〜2年に1度の頻度でリリ …
»続きを読む

Emacs.appで書類(Documents)がアクセス出来ないとき

コンピュータTips/MacOSX/Emacs.appで書類(Documents)がアクセス出来ないとき

Catalina以降の権限問題なので、システム設定のセキュリティとポリシーの中にあるプライバシー内のFull Disk Accessに、Emacs.appと/usr/bin/rubyを入れればすむ。 /usrフォルダを、プライバシーの+から入れるのは、ちょっと面倒なので、あらかじめFinderのお気に入りの中に入れておくと良いでしょう。   rubyが入るのは、Emac …
»続きを読む

SONY WH-1000XM3

自分用メモです。 ノイズキャンセラーの性能が良い。 WH-1000Xのころは、ノイズキャンセラーを有効すると、音は聞こえないのに妙な音圧があったが、それがかなり軽減。個人的には気にならなくなった。 また、WH-1000Xのころは、ノイズキャンセラーを無効にしても、なんか作られたような音が出ていたような気がしたが、割と普通に聞こえる。 USB-Cになったのも良い。飛行機でも使う …
»続きを読む

Catalina(10.15)

Catalina Beta を入れ始めたので、自分用のまとめ。 2019/10/8、Catalinaが振ってきたので製品版用に記載を変えました。 32bitアプリを確認すること。 Activity Monitorで32bitアプリがわかるので、そういうアプリがあるなら代替品を見つけておくこと。 /etc以下のいくつかのファイルをバックアップしておくこと。 /etc …
»続きを読む

ディスクの不良を確認する(iostat -EnのError等)

ディスク関係のスタックをざっくり書くと次の様になっています 例、SAS Expanderを使う場合、 例、AHCIなどを使う場合、 これらのエラーは、次の様なコマンドで知ることができます。 出力結果例 このなかで、 たとえば、SATAディスクを利用している際に負荷が上がってしまい、ディスクの応答が間に合わないシチュエーションでは、Transport Errorが一気に …
»続きを読む

2017年、新年明けまして、おめでとうございます。

日記/2017年、新年明けまして、おめでとうございます。

新年明けまして、おめでとうございます。今年もよろしくお願いします。 昨年中は、皆様にお世話になりました。 昨年は、コツコツと3年程前から行ってきた改革がある程度完成された年で、この先5年、10年を見据えて、次のフェーズへと進む為の土台が完成した年でもありました。 それにキャッチアップする形で、個々の従業員一同が、役割を自覚し、明確に動けた年であったかと考えています。 …
»続きを読む

RSA鍵認証のみにし、Password認証を無効化する

意外に覚えきれなくて、いつも忘れるので、メモついでに残しておきます。 古いOpenSSHや、SunSSHの場合は、これも無効にします。 ユーザ目線でのザックリとした説明を。OpenSSHではなく別のSSH実装も含めて考えているので、OpenSSHのソースをじっくり読んだわけではないため、間違ってたらすみません。 まず、Password認証を無効にする場合、 PasswordAut …
»続きを読む

最新  |  << 前ページ  |  次ページ >>  |  最初