Date: 2010/02/21 | | Tags: OpenSolaris, snv_133, update, アップデート
snv_132から133へのアップデート。
いつも通り
pfexec pkg image-update -v
とすると、SUNWipkgが古いと言われます。そして、
pfexec pkg install -v SUNWipkg
とすると、どういうわけか、もの凄い量のパッケージをインストールしようとして、こんなエラーを出します。
pkg: Requested "install" operation would affect files that cannot be modified in live image. Please retry this operation on an alternate boot environment.
実は、pkg名が大幅に変わっているからなのですが・・・・ワークアラウンドとしてこうします。
mkdir /tmp/snv_133 pfexec beadm create snv_133
実はこうしたいのですが、pkgのucbの中に、なぜか/exportが含まれており、さらに、/exportをlofsでro mountするため、そのままではうまくいきません。
pfexec beadm mount snv_133 /tmp/snv_133
そこでこうします。
pfexec mount -F zfs rpool/ROOT/snv_133 /tmp/snv_133 pfexec pkg -R /tmp/snv_133 install -v SUNWipkg
ここでもの凄い量のアップデートが行われます。
pfexec bootadm update-archive -R /tmp/snv_133
一端リブートし、snv_133から起動します。pkgコマンドが結構変わっているためです。
実はこの段階で、snv_133になっています。
再起動後、いつも通り、image-updateします。
pfexec pkg image-update -v --be-name
なんと、この瞬間に、SUNW〜系PKGが、多量に消えるのですが、これは正常です!
再起動すると、activateできるので
pfexec beadm activate snv_133_2
としてください。これでアップデートは終わりです。
実はIPSのpkgコマンドが結構変わっているようです。
まず、pkgコマンドが全般的に、きびきび動く様になっています。
恐らくいちいちサーバに聞きに行っている処理が、キャッシュしたのだと思います。とくに、従来は使い物にならなかったリストに1行説明を付ける、
pkg list -as
が、するっと出てきますし、ローカル系のコマンドなども、すぐに応答があります。pkgコマンドは全般的にyum並にきびきび動く様になりました。
実は、今回のアップデートでの僕的な最大のトピックスは、パッケージ名の変更です。
OpenSolaris2009.06までのパッケージ名です
SUNWapch22 2.2.11-0.111.6 installed ---- SUNWapch22d 2.2.11-0.111 known ---- SUNWapch22m-dtrace 0.3.1-0.111 installed ---- SUNWapch22m-fcgid 2.2-0.111 known ---- SUNWapch22m-jk 1.2.27-0.111 known ---- SUNWapch22m-php5 2.2.6-0.111 known ---- SUNWapch22m-php52 5.2.9-0.111 installed ---- SUNWapch22m-security 2.5.9-0.111 known ---- SUNWapch22m-sed 2.2.11-0.111 known ----
Solarisになれた人にはどうってことないのですが、Linuxからくると、Apacheを探すためにSUNWapch22という名前を何らかの方法で見つけない限り、Apacheのインストールができません。
以前の私の作ったIPSの利用法のPDFでは、apacheを探すのに、SUNWapch22をどう見つけるか?を書いてありましたが、これに会わせた最新版を作った方がいいですかね。
そしてこれがsnv_133です。
web/server/apache-22 2.2.14-0.133 インストール済み ----- web/server/apache-22/documentation 2.2.14-0.133 既知 ----- web/server/apache-22/plugin/plugin-dtrace 0.3.1-0.133 既知 ----- web/server/apache-22/plugin/plugin-fastcgi 2.3.4-0.133 既知 ----- web/server/apache-22/plugin/plugin-html-plugin 3.1.1-0.133 既知 ----- web/server/apache-22/plugin/plugin-php52 5.2.12-0.133 既知 ----- web/server/apache-22/plugin/plugin-security 2.5.9-0.133 既知 ----- web/server/apache-22/plugin/plugin-sed 2.2.14-0.133 既知 ----- web/server/apache-22/plugin/plugin-tomcat 1.2.28-0.133 既知 ----- web/server/apache-22/plugin/plugin-xml2enc 1.0.1-0.133 既知 -----
ユーザとしてはわかりやすくなり、歓迎すべきことだと思いますが、個人的には、「2010.03直前」にかえるなよ!!!(汗)ってところですか・・・
今度は
pkg search -r apache
で多量にヒントが出てくるかと思います(笑)
依存系にバグがあると、IPSは割と初心者だと手も足も出なくなるので、これからバグ潰しはしようかと思ってはいますが。
最後に、133のパッケージ一覧です。pkg list -asで出てきた結果です。
基本的には
ため、今回のバージョンアップは、普段Linuxを使っているユーザが、OpenSolarisを使うのに、非常に楽になったといえると思います。